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3割のお寺が消失の危機! 旧態依然の組織を変えたリーダーシップ

『「なぜ、そんなことをする必要があるのか?」私の提案に、居並ぶ僧侶たちは半ば唖然としていたに違いありません。で始まる本書。

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銀行員から築地本願寺の代表役員・宗務長へと異例の就任をし、改革に着手した安永雄彦(やすながゆうひこ)さんの実践記録です。

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「築地本願寺」も例外ではない、お寺が抱える問題

僧侶の年収 
1,000万円超  20%
300万円未満 45%
50万円未満の過疎地もある

1.日本の寺院約7万7千 3割が20年後にはなくなる怖れ

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2.少子高齢化

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3.核家族化

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4.「家」という概念の希薄化 葬式も墓も要らない
通夜、告別式、初七日、四十九日をまとめて行う 

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5.檀家制度の崩壊 寄付金の減少

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『お寺の収益は悪化し続けている』

安永さんが打ち出した経営改革案

1.《人生のエンディングステージにおけるワンストップ拠点》

参拝者は1日平均4,000人から多い日で1万人に

1)インフォメーションセンター の設立

・お葬式、法事、お墓など仏事についての相談。

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・僧侶による人生相談。

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2)カフェ Tsumugi をオープン 

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18品の朝ごはん インスタ映えすると話題に

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(築地本願寺ホームページから)

3)ブックセンターをオープン

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(築地本願寺ホームページから)

人生のエンディングステージにおけるワンストップ拠点化に成功

2.合同墓 

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宗派、国籍問わず受け入れ、永代使用冥加金30万円 1万人分につき予約が殺到。

3.オンライン法要

実際に人が集まる法要    ⇒    オンライン法要 画像15

多くの僧侶の反対を押し切って実現したのがオンラインでの法要。

新型チャイナウィルス禍に後押しされるという嬉しくない追い風もあり依頼は順調に増えている。

若い僧侶はビデオ機材の習熟も早くプロ並みの映像を依頼者へ配信している。

門徒でなくても、気軽に法要を依頼できるのが特徴。

改革までの道のり

安永さんは銀行勤務を経てコンサルティング会社を経営していた50歳の時、通信制で僧籍取得。

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築地本願寺では新しい檀家が獲得できていない状況で、現存の檀家の高齢化・死亡という流れの中で檀家が減り続け、寄付金も減り続けるという状況が続いていた。

参拝者も減り続け経営収支の赤字が続いていた。

それまでは積立金を取り崩して何とかしのいでいた。

そこに安永さんが銀行員と経営コンサルタントの視点から築地本願寺の改革を提案。

多くの僧侶は「お寺は会社じゃありませんよ。400年もなんとかもって来たんだから大丈夫ですよ」と改革に乗る気でない。

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改革は10年かかるプロジェクトだが、若手職員は数年から十数年経てば自分の寺に戻って親の跡を継ぐため、誰もリーダーシップを取りたがらない。

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結局は安永さん自らが陣頭指揮を執ることに。  

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会社の経営にも参考になることがいっぱいの内容の本でした。

詳しくは是非、本書を手にとってみてください(^▽^)/

          
 

 

 

  

 

  












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