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私が「正しい」ことを言わなくなった理由

私が若い頃に気づいたことですが…

世の中の「正しい」は必ずしも
正しいとは限らない

ということです。

勤めてていた職場で
店長をさせていただいたときのことですが…

店長になった私は…
店長の仕事を考えました。

店長とは…
売上と人の管理と考えました。

売上を上げる
人を育てる

ということです。

売上はいきなり上がりません。
人が育ち、お客様のお役に立つ人が増えると
それにともない売上はあがると考えました。

人を育てる…早速、取りかかります。

ルールを決める
それを守る
習慣にする

ということから始めました。

そして…
守らない者は叱責し罰する
というようになります。

今なら…パワハラ・モラハラかもしれません。

時間が経つにつれ
ほとんどの人がルールを守るようになります。

これで、お客様に喜んでもらえる
と思いましたが…
一向にその気配はない。

むしろ…後退してるかも?
と感じよく観察しましたが…

この時に気づきました。

皆、決めたルールをしっかり守ってる。
正しいと決めたことを…

でも…
目が死んでるんです…

なぜ?

それはそうですよね。
押しつけられた「正しい」を
守ることが目的で…
周りの目ばかり気にする。

本来、お客様に喜んでいただこうと
考えたことでしたが…
押し付けられた「正しい」を
守ることが目的となっている。

これでは、結果なんかでない。

この時に、方向を変えてみました。

ルールは「お客様を喜ばすこと」
それ1つにし、方法はそれぞれに任せる
ことにしました。

目的だけを決め方法は自由。
でも目的から外れることだけは注意する。

ここから劇的に変化します。

目の色がイキイキしてきました。

こうなると…売上は右肩上がり。
在籍中、記録更新の連続となりました。

売上の話しはどうでもいいのですが…

人はそれぞれ自分の「正しい」をもっていて
その人の個性により表現方法も違います。

それを1つに当てはめて縛るというのは
間違いだと気づきました。

こちらが見ておくのは…目的を外していないか?
それだけでいいのだと。

これを機会に
自分の「正しい」を話す機会はあっても…
強要することはなくなります。
そして、それぞれの長所や強みに
目を向けることになったのです。

人がイキイキできるのは…
ありのままの自分が認められることであり
決して目に見えるやり方・方法ができる
ということではない。

自分で考え、認められるからこそ
自信にもなる。

ですから…
世間の「正しい」は
必ずしもすべてにおいて「正しい」ではない

時と場合によっては
間違いかもしれません。

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