見出し画像

一級建築士の難易度は?


こんにちは!ふゆさんです。

普段は建築士として店舗、クリニックの設計・施工管理の仕事をしています。

今回の記事では一級建築士の取得難易度や合格率、独学でいけるの?などを僕の経験も踏まえ解説していきます。

現在僕もまだ学科試験のみ突破している状態で挑戦中です!

目指している方、これから目指そうと言う方、共に頑張りましょう!


一級建築士の難易度

結論、難しい&努力の継続が必要。

難しいと一言で済ませてしまいましたが、数字・試験制度・メンタルの3方向で見て難しいと僕的には思います。

【数字】
数字の面で言うと、次の合格率で詳しく解説しますが、平均の合格率が約10%前後の試験となっています。

感覚的に年々試験の難易度も上がっているように感じます。

去年、僕は資格学校に通い受験し、始めクラスに40人程いましたが学科試験を突破できたのは10人にも満たない人数でした。製図クラスで学科クラスから同じ顔馴染みはほぼいませんでした。

さらに製図クラスも20人程いましたが同じクラスから合格していた方は2,3人程でした。

【試験制度】
さきほどの数字の項目で少し触れましたが、一級建築士の試験は

①学科試験
②製図試験

の2つの試験を乗り越えて合格となります。

まず①学科試験が5教科あります。

・計画
・環境・設備
・法規
・構造
・施工

それぞれの勉強する範囲が幅広く、全体で何点以上で合格!ではなくそれぞれの科目で基準となる点数を取らなければ合格とならないのです。

極端な例ですが、
計画、法規、構造、施工は満点で
環境設備は0点

合計点数で総合基準点は超えているから合格だー!とはならず
環境設備は環境設備の基準点を超えていなければ
いくら他の科目が満点でも合格とならないのです。

学科試験を突破後、②製図試験が待ち構えています。

製図試験は初見殺しと言っても過言ではないレベルが求められます。

理由としては学科試験終了後、製図試験までは約3ヵ月程が例年の流れで
この3か月で初受験の方が製図スピード・エスキスの精度を合格ラインまで
引上げるのは相当の努力と時間が要するからです。

製図と言ってもCADで書くのではなく手書きなので。。。

【メンタル】
一級建築士の試験は資格学校に通う場合は約1年間を通して勉強する事になります。

学校にもよると思いますが、ゆるく1年間ではなく、学校の勉強時間+自主勉強で毎日最低1,2時間は確保したい所です。

建築系の学校を卒業している方ですとベースの知識があったり、現場を経験している方ですと何となくイメージ出来る用語が出てきたりしますが、全くの建築未経験の方ですと用語を覚えるだけでもかなり苦労すると思います。

それが5教科に渡って繰り広げられ、

法規では分厚い法令集を引かなくてはいけないし
構造では図形の理解と公式をふんだんに使った計算問題が多く出題され
初めて経験する人が学校に来るのが嫌になる気持ちが分かります(笑)

学校も朝9時~夕方6時近くまでなる事も少なくないので
仕事をしている日より疲れる事もあると思います。

1年間仕事終わりも休みの日も勉強に明け暮れる精神力、メンタルが続くかと言う所も合格に欠かせない要素と思います。

因みに去年の僕は、学科試験は何とかかんとか走り抜けましたが
製図試験で持久力が無くなりダメでした(笑)

一級建築士の合格率


総合の合格率は約10%

ざっくりですが、ここ最近の数字でみると

学科試験 ⇒ 約20%
製図試験 ⇒ 約40%
総合   ⇒ 約10%
となっています。

因みに去年は

学科試験 ⇒ 約21%
製図試験 ⇒ 約34%
総合   ⇒ 約11%
となっています。

去年受験した僕の肌感的にもこの位だったなあと思います。

合格率だけで見ると挑戦するのを諦めたくなる気持ちも分かりますが、
逆に頑張って努力をして勝ち取れば、それだけ価値の高い人材となれる
というのも魅力の一つじゃないかと思います。

一級建築士は独学で合格出来る?


ホントに努力・継続次第です。

独学での合格はさらに難易度は上がると思いますが、可能だと思います。

少し話はそれますが、一級建築士や二級建築士の資格学校通う費用って結構な額になるんですよね。。軽自動車買えちゃう位普通にかかるので。。。

それを考えると今の時代は有益な情報をよりリーズナブルに提供してくれている情報発信者も増えてきているように感じますし、学校に通うまで行かずともオンラインの教材などを活用して独学で勉強する事も可能です。

範囲が広いので1年程かけて、しっかりと準備していけば合格は見えてくると思います。

ただ、製図試験に関しては資格学校に通って良かったと個人的には感じます。

学科の勉強は一般に売っている教材や参考書を見て理解して勉強量・知識量でどんな方でも乗越えられるとは思いますが(結構キツイ壁ですが、、、)

製図は普段建築の仕事をしている人ですら、めったに手書きで図面を書くことなど今はまず無いですし、勉強と違って知識より実際のスピード感や間取りの良し悪しを間近で見てくれる人がいるのは試験に向けて安心も得られます。

製図のみ通うコースも各資格学校であるので、是非検索してみて下さい。

まとめ

・一級建築士は合格率が約10%と難易度は高い。
・難易度が高い分、価値の高い人材になれる。
・独学でも可能だと思うが製図は資格学校に通う事をおすすめしたい。


僕もまだ挑戦中ですが、一級建築士として解説出来る日が来れる様に

頑張りたいと思います!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?