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SUPER WOMAN

2月から今まで、余裕のない日々を過ごしている。
仕事がゾンビのように増え続け、3月には過去最高の残業時間を叩き出した。断れない納期、確認したのに覆される仕様、社内ミスによる手戻り…。私は考えるのをやめた。『仕事だから』と心を閉じれば辛くない。イライラしながら働く自分に嫌気がさす。

さらに、私は米国出張を命じられていた。もう余裕など一切ない。仕事とアメリカへの漠然とした不安に襲われる、ギリギリの毎日。

最高に追い込まれた状態の私に、失いかけていた心を思い出させてくれたアメリカでの体験がこちら。

・目が合うと、笑顔で「Hi!」と挨拶してくれる。
・困っていたら、スッと助けてくれる。

これで感動するってよっぽどだなって思うけど、本当にびっくりしたんです。アメリカの人々めっちゃ優しいやん…って。日本の満員電車とか、全員敵って思ってそうな感じませんか?会社の男性は女性がスカートで脚立上ってても無視だし…。

アメリカで人々のやさしさと笑顔に出会って、私自身も笑顔を忘れてたんだなと反省し、憧れの働く女性がいた事を思い出しました。

テレビ編集時代に、OA直前の完パケ※①に白完※②を収録しそうになるという、とんでもないミスを犯したことがある。OA直前の殺伐とした編集室で、エディターの先輩に死ぬほど怒鳴られ、もう消え去りたいと思っていた時に「どうしたー?なんかあったの?」と制作のYさんが編集室にやってきた。事情を説明すると「そんなの全然大丈夫よ!完パケ無事なんでしょ?もっとヤバイ事いっぱいあるから!笑 頑張れ!」と私を励ましてくれて、気付けばあんなに怒ってた先輩が笑顔に…。

Yさんは、いつだって笑顔で皆に声をかけ、一切余裕のない地獄と化した編集室の空気を軽くしながら、的確な指示をだし、仕事を間に合わせるのです。カッコよすぎる働く女性。

お局にはなりたくない。
余裕がなくても笑って軽やかに乗り越えるカッコイイ女性でありたい。


※①完パケ▶実際に放送される映像が収録されたテープ(テロップ等が入っている)
※②白完▶テロップの入っていない、撮影映像をつなげたテープ


このコラムは「企画でメシを食っていく」4期生の合同コラム企画「コラム街」の1つとして書かれています。他のみんなのリンクはこちら。↓
https://note.mu/bookandmusic/n/n918043f2d2f2

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