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【決定版】D-act躍進の背景にある「パフォーマンス思考法」

■第1章:勝負は「時の運」ではない

2016年。今年のDouble Dutch Delight は東京大学「Big up」の優勝で幕を閉じた。

僕も同大学「D-act」のOBとして、「すごい後輩達やなー」と思う一方、「なるべくしてなった結果だなあ」ともふと思った。

ここ数年のD−actはやたらめったら強い。そして強いチームの中心には必ず「東大生」がいる。

本来体力で劣るはずの東大生が、何故ここまで結果や記憶に残るパフォーマンスを生み出し続けているのか。

その理由を解き明かすのが本コラムのテーマである。

少し僕自身の話をさせて欲しい。

かつて僕には「黄金時代」と呼べる時期があった。

正確に言うと、「大会に出る前から、もっと言えば練習を始める前から、明確に『勝つ』・『負ける』が見えている」時期があった。

だが、何年もずっと何が理由でそうだったのかが全然分からなかった。

ちょっと調子に乗って「俺も神がかってたなー」くらいに思っていた。

また、大会の審査員をする機会を通じて、結果を残すチームは「きっとその時の自分と同じ感覚を持ってるんだろうな」ということを常々感じていた。

最近、仕事の関係である本を読んだ。

そこに書いてあることを見て、ふとこの「神がかり感覚」について気が付いた。

これはセンスじゃない。

それ以上に勝つパフォーマンスを生み出すのは「正しい思考プロセス」だ。

この思考プロセスが自然と身についていることが、D-actの躍進の背景にある。

僕は常々「ダブルダッチだけやって終わる大学4年間」はもったいないと思っている。

正確には「重要なことに気づかないまま大会に出続けて、結局負けて終わる4年間」がもったいないと思う。

その時間を使って身につくスキル・経験は無限大にあるし、その全力で過ごした日々も「なんとなく良い思い出」で終わってしまうからだ。

だから僕は、「勝てるパフォーマンスを作る思考法」をここで体系化しようと思う。これは「賢い奴らの特別なスキル」じゃない。ちょっとしたコツとノウハウだ。

正しいプロセスに則ってパフォーマンスを作るクセをつければ、それは個人に蓄積された武器になるし、他の人には真似出来ない経験になる。

きっと就活とかでも役に立つ。たぶん。

【目次】

・第1章:勝負は「時の運」ではない

・第2章:負けるチームは、○○に頼りがち

・第3章:3つの思考プロセス

・第4章-1:ケーススタディ『ZIXA』(2011年 Double Dutch Delight Japan 4位)

・第4章-2:ケーススタディ『アゲサゲ』(2014年 Double Dutch Contest World パフォーマンス部門優勝)

※この記事の読了時間は10分程度です。

■第2章:負けるチームは、○○に頼りがち

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