お米の可能性
わたしと子どもの朝ごはんは、いろいろ経て「玄米パン」に辿り着きましたー。「玄米パン」とは玄米をミキサーで粉砕して焼いたパンのこと。米粉で焼くのではなく、うちにあるお米を使います。
うちの子は、朝はあまり食欲がないけれど、食べないとお腹が空く。しかも、朝はあまり時間がない。だったら簡単に食べられるものを。ということで、おむすびを作ったり、パンにしたり。と、いろいろ試していました。 わたしももう、朝ごはんはがっつりとはいらない。でも何か食べないとお昼までお腹がすくし。と同じ状態だったわたしにも、玄米パンはちょうどよかったです。
それにしても、「お米がパンになる」なんて、すごい変化だと思います。ずーっと前はパンと言えば小麦粉で、それも「国産小麦粉でパンなんか焼けるか ! 」と言われてもいました。それが今では国産小麦粉のパンを食べることは難しくなくなりました。
さらに、そのうちグルテン不耐症やお米離れの懸念から、米粉パンが作られ始めました。こちらも最初は小麦グルテンを加えて作っていたのが、米粉だけで作れるようになりました。そうなるまでは多くの人のひらめきと工夫の数々があってのことでした。そして今はお米でパンも焼けるように。
その応用で、パンだけでなく、ケーキなどもお米からできるようになりました。
わたしが「お米で作るパンやケーキ」を知ったのは、13,4年前でしょうか。「お米からパンやケーキが作れたらいいな♪」と思って、考案者の山本朝子先生の教室に通いはじめました。
ただ、山本先生はとってもストイックな方でした。なので、油なども極力使われませんでした。その分少し特殊な材料を使ったりで、うまく作るのが難しかったり。おいしさに関しても、少し目をつぶったり。という感じでした。
さらに、取った資格が廃止され、別のものに変更されることになりました。<また新たに習うのもなぁ……>ということもあったりで、お米からのパンの方は段々作らなくなっていました。教わっていた米粉パンの方は、週に1回ほどは作っていました。
そんな中「生米パン」という言葉は聞いていました。<あぁ、お米からパンを作るのも普及して来たんだな>という認識程度でした。それが先月に久々に図書館に行って何となくパンコーナーを見ていたら、その本がありました。
https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334951412
パラパラと見てみたら、油脂や糖分も使って、米粉をお米に置き換えた感じで、だいぶパンっぽい(^^) 借りて作ってみたら、割と(失礼 ! )おいしい。ということで、また「お米からパンを作る」ということを再開したのでした。それでも、ストイックすぎる山本先生のレシピではなく、リト史織さんのレシピもわたしと合わない部分がある。そこはあれこれやってみて、結局は「自分がおいしい」と思う材料、分量になっています ^^
お米から作ったパンって、何とも言えない旨味があって、何もつけなくてもおいしいんです。わたしはそのまま食べています。そして翌日もしっとりしています。子どもは本当のところは、米粉パンの方が好きみたいですが、「まぁいいよ」と言ってくれているので、お米パンにしています。何たって、うちにあるお米を使えばいいし、混ぜるのもミキサーがしてくれるし、気軽に作れるんですね。
お米から作る成形パンの本も出ているようですが、ちらっと見てみたらサイリウムハスクを使うようです。朝ごはんに。というのが一番の目的なので、そこまではしなくてもいいかな。と思っています。そのかわり、ケーキなどに使えたらいいなぁ。上の写真の分は、粉砕がちょっと荒いままだったので、粒が残ってしまいました。水分量とのバランスが課題ですが、これから愉しみです (^-^)
そんなわけで、山本朝子先生や、リト史織さんなど、ひらめきを形にしてくださった方々には感謝です。ありがとうございます。
本当に食の世界って面白いと思います。まぁ、食に限らず何でもそうですが、できないと思われていたことが、できるようになったり。誰かの想いが形になって行くのも素晴らしい。
そして、お米の可能性もまだまだあるんだろうな☆
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