「こどもが退屈せず作り続けるイベントを初めて見た」〜モンスターシティ備忘録#02

2020年1月13日に開催した、大人が参加できる「モンスターシティ」の備忘録#02。備忘録#01に書いたように、大人たちがあたふたと楽しんでいた間、こどもたちは建築班とプログラミング班に分かれて作業をしました。

今日は建築班の様子をレポートです。


建築班はダンボール板を組み立ててお化け屋敷の建築をすることと、ペンキを使ってガンガン塗りたくることができる環境でした。

最初に「お化け屋敷って・・・?」のアイデア出し。

どんなお化け屋敷つくりたい?からスタートした時点では、スタッフとこどもたちの距離感を感じる雰囲気です。

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こんなアイデアを最初に出してもらった。


では実際につくろうという段階になると、「これでいいのかな?」と周りを気にしながらみんな同じものを作りはじめる。

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そのうちに違う形を作り始める子が出てくる。

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その頃から、一枚の画像に写るこどもの人数が増えていく(知らない子同士で自然にコラボしている様子)。

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ノコギリやインパクト使って、自分のイメージする形に近づけようとする姿が出てくる。

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絵具でドロドロに塗りたくるようになる。

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そして気づけば建築現場は血の海に…。

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入口ではなく出口に立派なゲートが完成し、

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大人が入れないように狭いトンネルが作られていたり、

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中には呪の言葉や藁人形といったネガティブパワーが散りばめられている。
こんなこどもイベント、確かにないかも…。

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オバケメイクを熱心にはじめてみたり

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隠れる場所を考えたり

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そんで隠れてみたり。

みんな自分のやりたいことに夢中になってくれて、創ることに熱中。

それを見ていたスタッフの方からは、

「こどもが退屈せず作り続けるイベントを初めて見た」

と、最高に嬉しいお言葉をいただきました。

大人のつくるこども向けワークショップに違和感を感じ、今の活動を始めるきっかけとなった「こどもが楽しくないワークショップ」(上のリレーコラムに詳細を書いてあるので、興味のある方は覗いてみてください)のことを思い出しながら、自分は子どもが何時間でも楽しみ続けられる場所を作る人になれたんだな、と本当に、しみじみ、嬉しかった。

そして実はこの場にほとんど自分は居なかったのだけど、信頼する2名の講師が、こどもたちのやりたいことに存分に協力してくれて実現した

大人の柔らかな見守りだけがあれば本当は充分なんだけど、実はその加減が一番難しい。「優秀な講師・スタッフ=イベントのクオリティー」。

どんどん技術が進化するほど、人と人の関係ってより大事になっていくんだろうなと感じました。



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