SHOWROOM考察4 厄介な視聴者とは「ギフト編」

どうも。
SHOWROOMで女性バーチャル系ライバーの枠を主に視聴している成人男性です。
前回までは配信者向けの記事で、今回は主に視聴者に向けた内容となっていますが、配信者諸氏も参考までに読んでいただいても良いかもしれません。
以下、SHOWROOM→SR と表記します。


⭐十人十色のリスナーたち

一口に視聴者/リスナーと言っても千差万別・十人十色、様々な人物が配信者のルームを訪れます。
となれば当然、中には見ていて少しうっとうしいと感じてしまうような視聴者もチラホラと存在します。
わかりやすい ”荒らし” と呼ばれるような人物なら、通報や配信者によるブロック等で対応できますが、 ”クセが強い・自己主張が強い” という程度ではそうもいかないため、逆にたちが悪い面もあります。
よく配信者がルームプロフィールに載せている禁止行為の代表例としては、「誹謗中傷・セクハラ・過度の自分語り・他の配信者の話をする・主の名前をよそのルームで出す」などがあり、この辺りはSR全体のマナーとしてもやめておくのが賢明ですが、もちろん配信者によってスタイルは異なるため、一部許容される場合もあります。
では今回は、ギフトの投げ方に関して私が個人的に問題視している視聴者とはどんなタイプなのか、具体例を書いて行きます。

⭐場違いなギフト祭り

視聴者が、お気に入りの配信者に自分の存在を印象付けるためにおそらく最も有効な手段の1つが、高額または大量の有料ギフトを投げつける事でしょう。
俗に言う「ギフトで殴る」というやつです。
もちろん、それ自体は必ずしも悪い事ではなく、イベントを頑張っている人や、SHOWランクのアップまたはキープをしたい人、ギフトの収入が生活に直結する人などにとってはありがたい事でしょう。
しかし、それ以外の場合にやるのはほぼ意味のない行為なので、どう考えても財力にものを言わせた自己アピールとしか思えません。
もっと悪い想像をすれば、裏で何らかの見返りを要求するつもりではないかとさえ思えてしまいます。
これに関しては、少し状況は異なるものの、イベント応援の見返りを要求された例であれば実際にいくつもあるようで、タレント・モデル枠の配信者がSNSで悲しい胸の内を吐露しているのを私も目にした事があります。
まあそこまでの目的は無いにしても、無用のギフティングによるアピールは周りから見れば品の無い行為に映ったり、他の視聴者へのマウンティングのように見えるおそれもあるので、逆に配信者から嫌われるリスクがある事を視野に入れた方が良いと思います。
中でも、ダルマやハートなどの安いギフトを、ギフト投げに便利なツールがあるにもかかわらず、それを使わずに何百回、何千回とタップし、延々と時間をかけて投げ続けるような行為は、もはや目障りだと言わざるを得ません。
これはイベント中でも同じですが、壇上のアバターが1体だけ、ずっとピョンピョン跳ねてギフトをばらまいているのが目に入って来ると、個人的には邪魔に感じてイライラしてしまいます。
「はいはい、あなたがお金持ちなのはもうわかりましたから!配信者はあなたが目立つ場を提供するためにルームを開いているんじゃないんですよ!」と言ってあげたくなります。
もちろん、言えば余計に雰囲気を悪くするでしょうから、実際に言ったりはしませんが。
画面上の効果として、大量のダルマやハートが積もっているのは豪華に見えて楽しくもありますが、高額でないギフトは一定の量を超えると消えて行くので、何百個も何千個も投げる意味があるのは、そのギフトの数を競うランキング特典付きのイベントの場合だけですし、大量に投げたければ前述したような便利なツールをインストールして使えば速いのに、なぜそうしないのかが理解できません。
例えば累計貢献順位を上げたいなら値段の高いギフトを投げれば良いわけですし、10連投ボーナスを使うにしても、その10分の1の値段のギフトを10個投げればすぐに終わるのです。
にもかかわらず、何千回ものギフトタップにばかり夢中になってあからさまに配信に集中しないのは、主に対しても失礼に当たるというものです。
無用のギフトが飛ぶ場面では、「すごい!」と盛り上げるようなコメントもたまに見かけますが、場の空気を悪くしないための配慮だと考えられなくもありません。
配信者も当然お礼は言いますが、内心どう思っているかはわかりません。
近い内にガチイベを控えているルームなら、「今投げるんじゃなくて、イベント応援に取っておいてあげればいいのに…」と言いたくなりますが、そういう視聴者でもイベント中は顔を見せなかったりして、肝心な時に役に立たない場合もあります。
そんな人が仮に新参で累計貢献ランキングの上位に躍り出たとして、コツコツと応援を続けて来た古参勢の順位を土足で踏み越えて行くようなまねも良い事とは思えません。
傲慢な性格の人物なら「悔しかったら俺みたいに稼げるようになってみろ」とでも言いそうですが、努力でつかんだと思っている成功も、突き詰めれば運が良かっただけですし、人間なんていつ何がきっかけで没落するかわからないので、無駄遣いはやめようという意識を持っていただきたいものです。
まあ成功者と言っても、このタイプの視聴者のギフティングを見ていると、いわゆる ”石油王” と呼ばれるほどの大金持ちとも違い、小金持ち程度のように感じます。
話が若干それましたが、相手がまともな配信者である場合、ルーム全体への配慮に欠けるようでは先方の機嫌を損ねるだけなので、誰も得をしません。
例えば歌の最中に音符やペンライト、ミラーボールなどのギフトを少し投げるくらいであればそんなにお金もかからず、盛り上げたくてやっている事だとわかりますが、それでもイベント中以外は恐縮してしまう配信者もいるほどなので、ギフティングは慎重にやらねばなりません。

⭐一人ギフト祭り

SRの大きな特徴の一つが、ライブ会場に見立てた配信ルームを個性豊かなアバターを着た視聴者が訪れる所です。
イベント特典のオリジナルアバター制作権は、SRが大改変される前は通常のイベントで50万ポイント、初心者スタートダッシュイベントでも10万ポイント獲得が条件でしたが、特定の有料ギフトのみで1万ポイント獲得が条件のキャンペーン企画が、1日限定で開催された事もあります。
当然、普段はアバター制作などとは無縁の配信者も含め、皆さんこぞって参加され、各視聴者も推しルームに少しでも協力しようと、多少なりとも身銭を切って応援に駆けつけていました。
しかし、1万ポイント分と言えば1万円弱で足りるため、あるルームの累計貢献1位のガチ恋ファンなどは、開始早々に1人でギフティングを済ませてしまい、せっかく来てくれたその他大勢の出番はなくなってしまいました。
そりゃあ一人前の稼ぎがあるガチ恋ファンにとって1万円なんて痛くも痒くもないというのはわかりますが、これではまるで「このルームは自分1人で応援するから他のやつらは来なくていい」と言わんばかりで、配信者を独占しようとしているみたいに思われても仕方がない有り様でした。
また、別の例では、事情によりたまにしか枠を開く事ができない配信者が何かのイベントに参加して配信をする度、お金持ちのファンが1人でアバ権50万ポイント分のギフトを投げてしまうという事が繰り返されていた時期があり、「これでは皆さん、あまり応援に来る甲斐が無いだろうな…」と考えてしまいました。
どちらの例も独占欲がむき出しになっている感じがして、私はあまり良い気持ちで見ていられませんでした。
第一、配信者の多くは大勢の人に好かれたくて配信者をしているはずなのに、その想いとは裏腹に、ルームでの存在理由を見失った何人かのファンは気持ちが冷めて離れて行くかもしれず、1番の貢献者であるはずの人物が配信活動の足を引っ張っているおそれがあるという皮肉なお話でした。
ファンはお金に余裕があるからと言って課金をすれば喜ばれるというものではないと思います。
推しが何を望んでいて、その望みを叶えるにはどういう選択をするのが最善なのか、自分本位な行動をとる前に考えてから答えを出していただきたいものです。

⭐センター争い

SRの各ルーム内は、ライブ会場のステージ上に配信画面が配置されたものになっており、視聴者のアバターは定期的にシャッフルされ、その配信での現時点のポイント貢献順に並べ替えられます。
ステージ上には1位~13位までのアバターが並び、ど真ん中を1位の人が陣取りますが、ガチイベ中でもないのに露骨なセンター争いだけでギフト合戦をしている視聴者がいるのは、単純に下品に見えてよろしくありません。
SRの運営会社としては、争ってくれた方が儲かるので順位を付けているのでしょうが、まんまと乗ってやるのもどうかと思います。
では、ここからのお話も、実際に私が目の当たりにした例です。
オリジナルアバターの配布が開始されたルームは、ファンの皆さんが新アバターに着替え、アバター撮影会をするのが慣習となっていますが、熱心なファンならできるだけステージ上の高い順位で撮影されたいと思うものです。
ところが、とある撮影会に、その配信者を知っているだけで、それほど推しているわけでもないのに悪ふざけでセンターを取りに来る ”撮影会荒らし” とでも呼ぶべきお金持ちの視聴者がやって来て、本気で推しているファンたちはセンターや上位を取り返すためにギフト合戦に応じなければならなくなりました。
場の空気は悪くなり、まじめな配信者は「これ以上やるなら枠を閉じる」と言い出す始末で、せっかくの記念日が台無しになるところでした。
その視聴者は当時、よそでも同様の事をしていたようです。
平気で他人に余計なお金を遣わせるのも、お金のありがたみがわかっていない人だからなのでしょうね。
私から見れば、悪ふざけを仕掛ける側も、順位にこだわってケンカ腰になるファンも、どちらも大人げないと思うので好きになれませんが、ギフトの使い方によってはこれだけ周りを不愉快にさせる事ができるという一例です。
悪ふざけというのは、面白いと思ってやってみても必ず反感を買うものなので、くれぐれも慎んでいただきたいと思います。
また、ファンが順位にこだわりたくなる気持ちはわかりますが、少し冷静になって大人の対応をした方が、むしろ配信者から好印象を持ってもらえるかもしれません。

⭐おわりに

具体例に基づいたお話をして来ましたが、視聴者諸氏には彼らを反面教師として自重していただければと思います。
もちろん、SRの視聴者の多くは善良で気遣いのできる方々です。
私自身の自戒の意味も込め、一部の視聴者の軽率な行動により、配信者の人気にまで悪影響が及ぶ事の無いようにしたいものです。

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