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春。気をひきしめて。

東北にも分蜂シーズン到来。
分蜂とは巣の中で新しい女王が産まれ、古い女王が群れの一部を引き連れ、新しい巣を探し移り住むこと。
新しい女王が出ていくんじゃなく、先輩女王が慣れた巣を新女王に譲って出ていく感じ、かっこいいと思う。
巣から出た群れは、空に舞い上がる。
羽音が響く。
見た事ない人なら、びびってトラウマになるくらいの羽音。
それが一度木の幹や枝先でつららのように蜂球をつくる。

圧迫感よ。どこかに女王がいる

この蜂球を網ですくって巣箱に入れ、群れを増やすのが春の大事な仕事。
こんな歳になって、虫取り網片手に、脚立からの木登りとかする。
どこの木につくかもわからないし、いつ分蜂するかもわからないから、ずっとソワソワして、分蜂パトロールをする。

家事も仕事も滞る春よ。

この時期、巣箱にオスばちが増える。

ハエみたいに黒いのがオスばち

分蜂シーズンが来るとオスが産まれる。
雄は蜜を集めない。
彼らの任務は女王との交尾、ただそれだけ。
任務を全うし時期が終わると、働き蜂(みんな雌)が必死こいて集めた蜜を、ただのらりくらりと飲んでは、ウロウロしている。
そのなんともいえない手持ち無沙汰な動きが、妙に感にさわるのは、わたしが女だからかもしれない。
そして、働き蜂たちも、ただただ食っちゃ寝する雄蜂をゆるすわけもなく、時期が来ると巣から追い出す。

さて。
たこ八さんが、本日こんなものを携えて来られました。

/  おいっ  \

健やかなる時も 病める時も、喜びの時も 悲しみの時も、富める時も 貧しい時も、これを愛し 敬い 慰め合い 共に助け合い、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?

そういったことを、誓ったこともあったかもしれない。誓ってない気もするけど。

でも。

正直、夫の反則金は払いたくありません。

停車時間六分間。おそらく、一万五千円と思われる。ツライ。

でも追い出したりはしない。
悔しいけど。

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