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i3 megaにtitan aeroを取り付ける その2 ~モータードライバの電圧変更とコード修正~

1.はじめに

 以前の記事でi3 megaにtitan aeroを取り付けを紹介したのですが、幾つか追加の作業が出てきたのでまとめました。


2.作業内容

2-1.モータードライバの電圧変更

 titan aeroにしてから何度か印刷を試みたところ、エクストルーダーモーターが非常に高温になっていました。測定したところ約95度と、モーターの損傷を起こしかねない状況です。原因をあたっていたところ、電圧調整のついて書かれていたE3Dのページを見つけました。

 また、はるかぜポポポ氏のダイレクトエクストルーダー化の記事中にも同様の記述があります。

 上記内容より、エクストルーダーモーターの電圧の調整をする事にしました。E0モータードライバの調整ネジを回してはテスターを当てて、を繰り返し今回は0.8Vにします。微妙な回転で大きく電圧が変わりますので、ルーペは必須です。

 続いてテストプリントを行い、稼働中のモーター温度を測定したところ65℃前後と上昇が抑えられていました。電圧を落とした効果が出ているようです。出力物も問題ない為、しばらくはこれで様子を見たいと思います。

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2-2.Y座標の設定

 今回使用したTitan aeroのブラケットの詳細にも記載があるのですが、取り付けた段階だとY方向に2mmずれています。単純にY方向に2mm狭くなるような格好になるのですが、自分の場合は原点出しをした後でそのままX方向にフィラメントの導入線を吐出するようにしていました。この状態だと吐出されたフィラメントがビルドプレートの外に出てしまいますし、微妙に印刷範囲が狭くなるのも気になりましたので修正します。

 ひとまずの修正方法は、G92を使用して原点出しをした後、Y座標を-2にするというものです。スライサーソフト上で、G28の後に以下のコードを追記します。

G92 Y-2.0

 Prusa slicer上の場合、追記する場所はここです。

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 これでY座標が-2.0として設定されます。


3.所感

 Y座標はともかく、モーターの電圧はそのまま放置するとモーターそのものの損傷にも繋がります。モーター変更後は先ずはテストプリントを行い、温度を確認しながら調整をした方が良いでしょう。

宜しければサポートをお願いします。 記事の拡充に活用させて頂きます。