サービス、リソースの変更情報に気を付けたい話
Azure DevOpsに関する記事を続けてきましたが、ちょっとここで自身のやってきたことを記憶に留める意味でも別の内容を書かせてください。
以前の記事でも少し触れましたが、私も含め、Azureを利用している方の中にはCloudServices(クラシック)を利用されている方がいるかと思います。
こちらは2024年8月31日には廃止となり、CloudServices(延長サポート)、もしくはApp Service等への移行が必要になります。
2024年となると結構先。。と思われますが、それなりの規模のシステムになると色々検証も含めて期間が必要になると思いますので、そろそろ着手を考えてもよいかもしれません。
また、CloudServices(延長サポート)という名前から受ける印象だけですと、CloudServicesをそのまま引き継いでいそうな雰囲気なのですが、若干異なる部分もありますので、あらかじめ検証・検討しておく必要がありますね。
CloudServices(延長サポート)が利用できるか、という点もそうですが、そもそも「移行」をどう行うかということもやはり注意・検討が必要です。
例えば以下のMicrosoftのリンクでは2種類の方法が紹介されてますが、その中の「インプレース移行」は「移行」つまり、「コピー」ではないため、既存のリソースは削除されてしまいます。
つまり、CloudServices(延長サポート)に移行したはよいものの、何か問題があって切り戻しを、となった場合に元のリソースは存在していないので、注意が必要です。
実際のシステムでそうなったことを考えるとなかなか肝が冷えますね。。
そして、もう1つ、ストレージアカウント(クラシック)もCloudServices(クラシック)と同じタイミング、2024年8月31日に廃止となります。
こちらもAzureポータルで移行が簡単に行えます。ストレージアカウントの名前やURLはそのまま維持されるとのことなので、移行による影響は少ないと思います。
ただし、やはりシステムによって何があるかわかりませんので検証・検討はしておく必要があるでしょう。
こういった形でいざとなった時に慌てないためにもAzureリソースやMicrosoftのサービスに関する変更情報は常々キャッチアップしておく必要があります。
そして、Azureには関係ないのですが、同じくMicrosoftのサービス、Exchange Onlineも2022年9月31日に基本認証の廃止が行われます。
「2022年」、つまり今月末を以って廃止となってしまいます。
EWS APIを利用していて、かつ基本認証を使用している方がもしいらっしゃったら、きっと私のブログを見る前に既にお気づきかと思いますが、すぐに対応を検討してください。
これも変更方法を紹介しておきますと、基本認証ではなく、OAuth認証に変更することで回避が可能です。
しかも「認証部分だけ」。認証方法だけ変更すれば他のEWS APIはそのまま利用可能です。
MicrosoftとしてはEWS APIではなく、Graph APIの使用を推奨していますが、それですと既存のEWS API全てに対して変更を行う必要があり、そんな時間は無い!という方もいるかと思いますので、EWS APIを利用している方にとってはこれが影響を極力最小限に抑える形となり、ベストではないでしょうか。
ただ、今回のようにEWS APIもいつかは。。という可能性はありますので、今回の件を乗り切った後には是非ご検討ください。
そして、「あと半月しか残ってないのでもう終わった。。」と思われている方には1度だけ今年いっぱいまで延長する方法も残されていますのでご安心(できるかどうかはわかりませんが。。)ください。
Azureのリソース、ひいてはMicrosoftに限らず、色々と日々更新されていますので、私のようなお客様に対してそういったサービスを紹介・提供している人間はそれに対して常にアンテナを張る必要があります。
皆さんもAzureで使われているサービスについて、このあたりを確認してみてはいかがでしょうか。
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