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夢の果て

「チャンネル」という記事の中で白いスクリーンの背景に金のスカラベの丹光を見たと書きました。

私は丹光をほとんどの場合暗い視界の中でしか見た記憶がなかったのですが、白いスクリーンと黒いスクリーンの違いは何だろう?って考えてみました。

それでふとある時見た明晰夢のことを思い出しました。

その夢の中で私は丸の内とかニューヨークみたいな大きな街にいました。
大きなビルの立ち並ぶ通りにいて向こうのビル群を見ていました。
その時点で明晰夢を見てることに気づいていたので、「これが私の夢の世界か~」という気持ちで眺めていたのを覚えています。

でも次の瞬間ビル群が遠いところからどんどん昇華して靄が消えるようになくなっていくのを見ました。
見てる世界がどんどん消えて無くなっていきます。
空すらも消え、向こうにはただ真っ白い世界が広がっているのが見えました。
「向こう側ってああなってるんだな…」と思いました。

私はもう一度、ビル群を元に戻そうと集中力(想像力)を使いました。
ビルはすぐ元の姿を取り戻すのですが、複雑な形態のものや遠くにあるものを見るのに強い疲労を感じました。

私は疲れたので、「もういいや…」
と丸投げして普通の夢見のモードに入りました。
これは良い判断だと思います。
すぐに視力が落ちたような感じになって、色も減ります。
そして明晰でないこちらの世界で、夢を見ながら体を休めることができます。

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白いスクリーンは無限に何かを生み出すことができる無の世界であると同時に
0から1を作るような途方もない創造を強いられる世界であると感じます…
豊かな想像力をお持ちの方は、そのスクリーンを持て余すことなく生かせると思いますが…。

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スカラベの丹光が見えた時、白いスクリーンに無数の形を成さない金糸のようなものがたくさん見えました。
この不完全さと白いスクリーンからすると、私が見たのは
丹光ではなくて私のおざなりの明晰夢だったのかも知れません。

読んでくださってありがとうございます。^^

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