これでよかった

よかったことも悪かったこともいろんなことがたくさん起こる
望んだことも望んでいないこともいろんなことがたくさん起こる
それでも今日は生きることができていて
また何かに挑戦することができる

電子ピアノをもらったが

娘がピアノを習い始めるというので
電子ピアノを用意しようと思った
買うのは簡単だが、世の中きっとどこかに眠っていると思い
周囲に呼びかけてみた
すると単身京都へ移住するという女性から
譲り受けることになった
Cさんその節はありがとうございました。
ピアノを習い始めた娘だがどうも楽しくなさそう
一度僕も見学に行ってみる
理由はすぐわかる
昭和感たっぷりの教え方
「もっとこう、どうしてできないの、練習していないの」
昭和ってすごいですよね、それが良しとされていたんだから
日本は我慢の達人だ
そして3ヶ月ほどで娘はピアノを辞めました
目標を達成しないまま辞めるのは勿体無い気がしたけど
うん、あの昭和感のある教え方では自己肯定感が下がる
これでよかったんじゃないか

家に残った電子ピアノ

結構いいものだそうで勿体無い感が強い
僕も引いてみようかな
ちょうど職場で、職場は子どもたちと触れ合うところだから何か引いてみたらいいかな、思い職場で弾けるような曲の練習を始める
引いてみると意外と楽しく、和音の法則みたいなものも感じる
youtubeを見ながら練習すること3日程
この時は5月のゴールデンウィーク中で時間があったのだ
なんとなく弾けるようになった
そして職場でも弾けるようになった
娘のために貰ってきた電子ピアノ
娘がピアノをやらないなら捨ててしまっていいのではないか
またはどなたかに譲ったらいいのではないかとも思った
でも僕がちょっとした曲の練習に使えた
これでよかったんじゃないか

今では子どもとの時間共有で使わせてもらっている

娘二人は「さくらさくらんぼ」保育という保育方針で進められている保育園に通っている。長女はすでに卒業し、次女は通い始めて1年になる。
その方針の保育園では「リズム運動」という運動があり、ピアノで奏でる音楽に合わせ体を動かす活動がある。
長女の時代からずーっと見てきたが、その運動をしている子どもたちは、気持ちいいのかなんなのか、みんな楽しそうに、そして元気よく取り組んでいる。僕もその運動を見てて、いい遊びだなと感じていた。
なんとなく弾けるそうかな?と思い家で少し引いてみると、まるっきり同じではないが何曲か弾くことができた。職場で弾くために練習した成果かもしれない。
それから次女と二人で家で過ごす時など、家でリズム運動をする。次女も音楽が鳴り始めると積極的に取り組んでくれ、「もう一回」とか言ってくる。長女はピアノを辞めた。ピアノだけが残った。でもそのピアノで楽しむことができている。
これでよかったんじゃないか。

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