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ラディカル・アクセプタンス(ネガティブ感情から抜け出す「受け入れる技術」で人生が変わる(46)

こちらの本を、読書会で読んでおります。
Clubhouseで17時30分から15分間。

第7章 恐怖に直面しながら心を開く
【恐怖にもたれかかる

今回の主人公は、博士が指導していた10日間瞑想リトリートに参加していたエリック。最近母親が脳卒中に倒れ、歩行も会話もままならない余生を過ごすことになる可能性があるなか、妻も慢性のうつ病に苦しんでいて、彼はそのために不安と動揺を感じていたのです。

博士が行った講話から、突然、幼少時代におきたトラウマ的な出来事が頭の中に蘇り、別荘の湖で一緒に遊んでいた弟。彼が溺死したのは自身のせいであると思い続けていたエリック。

頭の中では様々な思いが駆け巡り、罪悪感、妻への懸念。状況が悪化するかもしれない…急いで何かしなければならないのに…彼の体は突然麻痺します。

この麻痺感は彼にとって馴染みのあるもので、瞑想の中で、この根底に大きな苦しみの泉があることに気づき、長い間避け続けてきた恐怖についに直面する覚悟をします。

恐怖にもたれかかるとは、普段の私たちの恐怖に対する態度から身をそらすことです。

恐怖は…喉・心臓・胃の感覚に向けることで感じることができるのです。
そして、この恐怖へのアクセスは、身体に感じる硬さ、圧迫感、焼けるような感覚、震え、イライラという「恐怖」の感覚に注意を向けることから始まります。

シャーロット・浄光・ベックは恐怖に身を委ねることを、
「凍ったソファに寝そべる」といいます。

エリックのように、恐怖をコントロールしようとせずに、人生にしがみつくことを止めれば、鎧は消え去り、深く純粋な解放感を経験でき、その反対には自由が待っています。人生に抵抗しながら生きるのを止めれば、愛に満ちた計り知れないほど広大な意識を経験することかできるのです

数週間後、エリックは、ジュリー(妻)に、彼にとって彼女がどんなにかけがえのない大切な存在なのか、ありのままの気持ちを伝え、…抱き締めます。…彼女を治すことはできなくても、抱き締めてあげられることに気づいたのです。

恐怖感を感じたとき…まず意識の視野を広げる必要があるかもしれません。そんな時、勇気をもって恐怖という凍ったソファに横たわり、その鋭さを感じることで、私たちは恐怖さえも手の届かない愛と意識に辿りつくことができるでしょう。



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