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ラディカル・アクセプタンス(ネガティブ感情から抜け出す「受け入れる技術」で人生が変わる(54)

こちらの本を、読書会で読んでおります。
Clubhouseで17時30分から15分間。

第9章 思いやりの輪を広げる:菩薩の道
【無題

博士の息子(ナラヤン)の6歳の誕生日にアリの飼育セットをプレゼント。彼は数匹のアリに名前も付けて、悪銭苦闘と進歩を注意深く観察、アリのお墓の存在に気づき、学校ではアリが傷つけられていることに悲しみ、恐怖を感じます。

博士は、ナラヤンに伝えます。アリも私たちと同じように変化しつづけ、お腹を空かせ、はかない命を生き、生き残りたいと願っていることを。アリを傷つけている子たちも、アリさんをよく知っていればそんなことをしようとは思わないだろうと…。

精神的指導者のクリシュナムルティはいいます「注意を払うのは、おもいやるのと同じこと、そしてそれは心から愛するのと同じことだ」と。注意を払うことで人生に感動し、心はさら自然に生き生きと大らかになるのです。

ダライ・ラマが人から好かれるのは…菩提心(悟りの心)を大切にしているから。そして、一番大切なことは愛し愛されること

私たちが、「自分らしい」と感じるのはどんな時でしょう?
…自分の周りの人たちや世界との繋がりを感じながら、心が大らかに開き、その心が愛に満ちているときかもしれません。
たとえ心が硬く麻痺していると感じているときでさえも…。

マハトマ・ガンディーは、40年以上の間、いかなる人も憎んだことがないそうで、この世に蔓延する嫌悪感は自然な現象であり、この嫌悪感は、自分が他人との繋がりのない違う人間だという根強い条件付けから生れるものだといいます。

あらゆる存在をラディカル・アクセプタンスで受け入れるためには、意図的な訓練を続けていくしかありません。

マザーテレサはどうでしょう。
一人ひとりを「イエス・キリストの痛ましい姿」、すべての人は神の神々しさをもつ存在であると受け止めたのです。

ブッダは、私たちの本質は永遠に続く気づきの意識であると説き、それは、純粋な意識と人間としての脆さの両方に気づくことをいっています。

自分への思いやりは自ずと他者への思いやりに繋がり、愛は「繋がり」という感情の表れであり、思いやりは万人に共通する苦しみという真理から生れる愛の香りとなります。

前章の「すべての状況が思いやりの心を目覚めさせますように」という菩薩の志は、苦しみを思いやりに変えていくことで、自分と生きとし生けるものとの繋がりに気づき、「自分の人生が生きとし生けるものの役に立ちますように」という菩薩の道の2つめの志(四弘誓願)へと導かれるのです。

無限の思いやりの心は、慈悲に満ちた菩薩のように、他者への苦しみに意識を向けることがいかに思いやりの輪の広がりに繋がり、ガンディーのように万人を自分の心に迎えることができるかを私たちに教えてくれるのです。


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