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『チャイの旅』ができるまで

第二章:カンテでの楽しかった日々
その06:カンテ資料館<看板猫『プラオキャット』の誕生>

 今回は、その昔「カンテ」の看板用に作った「素焼き猫:プラオ・キャット」についてお話します。

「カンテ」のオーナーは、インド・グジャラート州のアーメダバードへ行った時、左の写真(1)の手前に写っているような素焼きの人形が欲しくて20体ほど注文したのですが、間違って後ろにポツンといる猫のような置物が10体ほど混じって届いてしまったことがあったんです。

 「こんなの買った覚えはない。」ということでしたが、送り返すわけにもいかず、仕方なくカンテ用の置物として使ったんですが、僕はその中の1体の顔にある種のシンパシーを感じ、旧中津本店の中庭に置いて、レフ版を立てて撮影したのが、右の写真(2)です。

この猫(?)だけ目と口の位置が絶妙で、他のはかなり怖い顔になっていたので、僕が好きだったのはこれだけでした。今はもう壊れて影も形もありません。

写真(2)を元に、造形作家の白川君に作ってもらったミニチュアが一番左です。後にこれを「プラオ・キャット」と命名しました。 「プラオ」というのは、インドの炊き込みごはんのことで、それに目玉焼きを載せた「エッグ・プラオ」というのが「カンテ」のメニューにあるんですが、カンテの看板猫を製作中に「猫にプラオを食べさせたらいいんじゃない?」という井上さんからの提案により、写真3が完成しました。プラオも椅子もスプーンも白川君で、テーブルと撮影は僕。

その右の写真は、ティータイムに設定したもの。ポットとカップも白川君。とてもリアル!!

その右は、僕の希望でインテリア本に載ってた家具を作ってもらいました。

一番右の写真は背景を消して、伝票にしたもの。よく、こんなものを作ったと自分ながらに感心しますね。これ、カラー印刷のように見えるけど、実はスミと赤のダブルトーン印刷です。

そして下は色合いがちょっと違うのは、ネガフィルムからプリントしたものをカラーコピーして、それを印刷原稿としてポストカードを作ったので、少しブルーがかって見えて、レトロっぽい。

これはこれで好きです。

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