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『チャイの旅』ができるまで

第二章:カンテでの楽しかった日々
その7:カンテ資料館<かつてあった100円割引券・1986年>

 「カンテ」はかつて、来店してくれたお客さんに割引券を配っていました。
僕がカンテを辞めた10年前は「50円割引券5枚綴り」でしたが、2000年以前は「100円割引券3枚綴り」でした。今回の絵は、1986年の「カンテ・グランデ 大阪マルビル店」のOpen記念割引券の裏面のデザインですね。財布に入るサイズです。
 全く新規オープンを思わせないこの鳥のデザインは、カンテに来られたお客さんに会計の際手渡すのが前提なので、じっくり見ないと意味が分かってもらえない。カンテを知らない通りすがりの人に渡したらもっと何だかさっぱり分からない。
なぜ、鳥?

でも、これが僕のイメージしている「カンテ」。わかりにくいカンテ。
意味が分からなくても、デザインの面白さで納得してくれるかもしれない、と勝手に思ってた。
 「カンテの余裕」の具体化、といえばかっこ良すぎかな。

 鳥の大きさと線の荒さ、各店の名前と電話番号を小さくして、「Cante G'S CHAI SHOP」が分かればいいようにしたデザイン。

 もちろん表(おもて)面は、カンテの新店のOpenと100円割引券であることが分かるようにはしていましたが、裏面はこうであってもいいかなと。

単にデザインだけの裏面。

今見ても、僕は好きです。

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