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読みやすい譜面には●●がある!

皆さんご存知のように(?)僕は基本的に、暗譜する派。
でも、ライブやレコーディングで、当日渡される譜面もあるので、初見の譜読みも自然と早くなります。

プロの現場では読みやすい譜面が多いですが、思い返せば今までいろんな譜面を読んできました・・・

バークリー音大時代には、作曲系の授業を受けている学生の課題を録音するための、プロジェクト・バンドにいました。

その頃は、学生が慣れてないので読みにくい譜面が多かったですね〜。

スイング・ジャズのベースラインが全部書き譜でコードがふってない、とか。
(記譜ミスを確認できない)

ウッドベースの最低音のミよりも低い音が記譜されている、とか。

全パート載ってるスコア譜を20ページくらい渡される、とか。

ウォーキングベースライン弾きながら譜めくりとか無理やし!
アシュラマンじゃないんだから(笑

まぁ、でもあの時期に読譜力がメキメキと鍛えられたので、今となってはいい思い出です。

特に手書きの場合、字の上手い下手で、まず難易度がかなり違いますね〜。
よく一緒にやってるメンバーなら
「字が汚くて読めないよ〜!」
「何言ってんだ!心の目で読め!」
とか(笑

じゃあ、楽譜作成ソフトなら完璧!?
というわけでもないんですよね〜。

フレーズ的には4小節や8小節で区切りの曲なのに、オート改行に任せて5小節ずつ改行してる譜面とか、ちょっとドキッとしますよね。

逆に、イレギュラーに増減する小節も考慮して、曲の構成によって、手動で改行が調節されているとめっちゃ読みやすいですね。

「お!この書き手は、ちゃんと奏者の立場で考えてくれてる!」
と感心します。

難しいのが、小節の改行を最適化することで、ページ数が増えてしまう場合。

ベーシストは、演奏中に譜めくりをするのが困難なので、できるだけ見開きに納めてほしいという気持ちもあります。
アシュラマンじゃないんだから(笑

読みやすさとページ数、どちらかを犠牲にしなければいけない時もあります・・・
悲しいけどこれ、現場なのよね。

いずれにせよ、譜面を読む奏者に対して気遣いができる作曲家とは、今後もずっと一緒に仕事したい!って思いますよね〜。

あなたが書いたその譜面、愛情を込めましたか??
奏者に渡す前に、今一度読み返してみてくださいね!


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