怒りのあまり衝動的に購入した食用昆虫を処理する③ざざむし佃煮
結局何に怒っているんですか?
誰も真面目にやってないこと。
栄養の話
日本人の目標タンパク質摂取量は60とか70gくらいなんだけど、
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例えば例の言いがかりで炎上した敷島製パンのコオロギパンを見るとタンパク質含有量が4.6gと書いてある。じゃあコオロギパウダーがタンパク質4.6g分配合されているかというと、実は違う。小麦粉(パンだから中力粉だろう)は重量の10%くらいがタンパク質だし、卵のタンパク質も含まれている(艶出し用だろうから大した量じゃないだろうけど)。実際のコオロギ由来のタンパク量は推定するしかないが、2~3g程度だと思われる。
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1つ食べると、コオロギから1日に必要なタンパク質の3%~程度を取ることができる。3食食べれば10%だ。30食食べれば100%とれてしまうんだ。やったぜ。
コオロギパウダー配合の商品からまともな量のタンパク質を取ることはかなり難しい
敷島製パンの配合量が特別少ないってわけじゃなくて、現状、味とかコストを考えたらこれくらいが限界なんだろう。たとえばINNOCECTのコオロギパウダー入りプロテインバーもせいぜい1~2gしか入っていないと思われるし、
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あと、おいしくない。まだ11本残っているが・・・
無印のコオロギせんべいでも内容量55gでコオロギ由来タンパク質は4gちょい(らしい。買えなかったのでネット情報)だ。
そもそも、どの程度コオロギパウダーが配合されているか書いている商品のほうが少ない。あえて悪い言い方をすれば、これらはやっている感を出すためのファッションアイテムだ。別にファッションを否定しないが「環境問題に配慮した商品」は一事が万事この調子なのでがっかりしてしまうし、この体たらくで未来のための選択肢とか吹き上がってんのかよ、臍が茶を沸かすぜ、と思わざるをえない。
食べる
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感想
普通にうまい。少し脚の触感が気になるが、小魚の佃煮とかでも小骨はあるし、そこはノーカンで。
噛めば噛むほどコクがあふれでて、飲み込んだ後には鼻に抜ける独特の芳香がある。見た目と値段さえ気にしなければ多くの人に薦められるのではないか。
川虫はうまいからといって多く採取してしまうと一瞬で資源が枯渇してしまいそうな不安がある。食料資源としての利用は難度が高そうだ。☆4つ
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