見出し画像

18月のカード(2019年7月31日)

今日は大アルカナの18月のカードです。

月のカードは無意識領域や物質的環境など、比較的低い次元から可能性を引っ張り出してきます。
それは絵柄にあるザリガニが這って出てくるような感じに。

月のカードの一つ前は17星のカードです。
この夜空に輝く星を見たから、つまり高次の輝きを見てしまったから、それに等しく低次のものが浮上してくるのです。

18の数字は1+8=9で9の系統です。
昨日は9隠者のカードで、リラックスして個人を捨てると普遍的な自己に導かれました。
そして昨日のサビアンシンボルは「空の星座」。
17星のカードの如く「空の星座」を見ていたということです。

9隠者では導かれて歩き続けますが、18月では偶数なので内面へ向かいます。
「空の星座」で受け取った夢や希望、象徴的なイメージを現実化させるための部品を探します。

例えば、眠りの中で見た夢を現実世界に持ち込もうとした場合、そのまま再現するのは非常に難しいものがあります。
自由自在に空を飛び何にでもなれる夢の世界と、この物質世界では具現化の方法が少々異なります。

夢のような象徴的イメージを現実化させるためには、自分の持ち物や街から部品を探す必要があります。
空を飛んでいたならば、それは物を捨て人間関係を整理し自由になることで実現されたということかもしれません。
あるいは有給休暇を使ってハワイに行くことで、その夢は果たされるのかもしれません。

実際に抱く夢や希望も、本当に実現化させたい本質的なものはエッセンスとして取り出し、そのエッセンスを具体的にする部品を自分の中から探した方がスムーズなはずです。

職種や職業にこだわることはないでしょうし、誰かを助けたいならそれは自分を助けることだから、何をしていても実現はされる、ならば自分には何ができるのか、と考えを巡らせ自分の中から可能性を引っ張り出すのが、18月のカードと言えます。

なので月のカードには失意やショックはつきものかもしれません。
なぜなら空を飛ぶ夢を見てもそのまま実現できないことを知る必要があり、実現させる方法を探し出さなければならないからです。

誰かと同じ夢を描いても、まったく同じものは決して生まれることはなく、一つの象徴から幾通りにも現実化の道があることは、私たち人間の創造性そのものだということです。

忘れてましたが、今日のサビアンシンボルは獅子座8度「ボリシェビキプロパガンダを広める人」です。
何かを否定し何かを主張する、不満を持ちよりよい考えを押し出していく、これは自分の中にまったく同じことが起こっていることを示しています。
星を見たがゆえに本質的な可能性に導かれている、けれど自分の中に馴染みのある古くなった価値観がまだ存在している。
そのお馴染みの古い価値観を社会や誰かの中に見つけたとき、不満や嫌悪を感じて否定したくなるわけです。

獅子座8度は、内面で価値観が葛藤しているとも言えるし、普遍的なものを現実に持ちこもうと根回しをしたり主張したりしているとも言えます。
いずれにしても18月のカードのように、夢や希望のイメージを実現させるため、自身の中から可能性を引き出そうとしています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?