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カップ9(2021年2月19日)

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今日のサビアンシンボルは、魚座1度「公共の市場」です。18日19:40頃1度に入ります。

どのサインの1度も、前のサインを押し返すように、サインの性質が強く押し出されます。水瓶座から魚座は、風のサインから水のサインへの移行なので、バラバラに散らばったものを一気にまとめます。最後の度数で個人性が消去され、完全無色になった水瓶座は、何色になることもできます。

魚座1度の市場は、あらゆる価値が集まります。良質なものから粗悪なもの、本物から偽物まで、光と影が集約します。どれが本物で、どれが偽物か、どれが光で影かは、手に取ったその人によって変化します。粗悪品を掴まされても、その価値を見出す人は見出し、本物を見極める力も、その人次第です。

魚座は水のサインの柔軟宮なので、すべてを混ぜこぜにします。イザナミとイザナギが、天沼矛で渾沌とした地上をかき混ぜ、矛から零れ落ちた雫が国となるように、魚座は混沌をかき混ぜ、自己を結晶化させます。あらゆる価値が溢れるところに自分を置き、主体と客体が混ざり、自分を見失ったその先に残るものが自己です。

個人が消去され、恒星に包まれ、再びに我に返ったとき、そこにいる私は以前の私ではありません。主客が混ざり、我を忘れた先に残るのは、恒星に存在の根拠を置く永遠の自己です。

魚座1度は、どんな価値観も信念も、自分を縛るものに他ならないと考えます。何にも縛られない無色透明なら、何色だっていいんじゃないかと考えます。7色の絵具を混ぜると黒になり、7色の光を混ぜると白になるように、主客を混ぜ合わせると、白は黒であり光は影です。

今日のカードはカップ9。感情には、低次な部分から高次な部分まで、7つの階層があると考えると、この7つの層が作り出す陰影によって、人生は多彩になります。低次な部分が増えると、愛憎劇に捕まり、嫉妬や憎しみを掴んで離さなくなり、高次な部分が増えると恒星に繋がります。

誰の中にも、高次な感情はあり、また低次な感情もあります。そのすべてが存在を維持するために必要なものです。感情の7層を虹の7色で考えてみると、赤色が濃い場合もあれば、青色が濃い場合もあり、だけどすべて混ぜ合わせれば、黒か白になります。黒も白も個人性がない色ですが、黒は個人が粒子になって消えてなくなり、白は個人が全体に広がり消えてなくなります。

カップ9は、カップの表す感情が、9の本質的自己に従います。9の旅を足止めしないよう、感情の7層を調整します。重苦しい感情があるなら、身動きひとつとることができず、自由に旅をすることはできません。また恒星に行くには、高次な感情が育っている必要があります。感情の7層のコンディションによって、旅できる範囲が決まります。

魚座1度は、感情の7つの層を混ぜ合わせるように、低次な部分から高次な部分まですべてを体験します。どの部分が増えていようと、どんな価値観や思想で生きようと、本質的自己は不変です。愛憎劇に飛び込み、嫉妬や憎しみを深刻なほど体験しても、あっという間に忘れて手放してしまえるようになるには、あらゆる感情体験が必要です。

低次な感情に抗体ができると、憎しみや嫉妬を抱いたとしても、いつまでも興味津々に掴み続けることなく、すぐに手放すことができます。その感情体験が気になっているうちは、ドラマの結末が気になって徹夜してでも見続けてしまうように、離れることができません。

またアナハタチャクラを開発するには、あらゆる感情体験が必要で、生命の樹のティファレトが自己であるように、永遠の自己を結晶化するには、おびただしいほどの感情体験が必要です。そのために魚座1度は混沌の中に飛び込みます。

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