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ソードクイーン(2021年3月16日)

https://www.instagram.com/tanakayukari_tarot/

今日のサビアンシンボルは、魚座26度「影響を分割する新月」です。15日18:00頃26度に入ります。

新月は、肉体を持った私は静かになり、エーテル体の本質的自己が目覚めます。癖やこだわりに生きる肉体を持った私は、本質的な目的と関係のないことを様々に行っています。人生のある段階までは、肉体を持った私を対象化するために、癖とこだわりを吐き出し尽くすように、肉体側の私を生き切ることが必要かもしれませんが、それによって本質的自己の目的からすると、余計なことにもたくさん手を出すことになります。

その余計な部分を排除していくのが、魚座26度の「影響を分割する新月」です。本質的自己の目的に合わない、考え方や価値観、人間関係や環境は、ここで離れていきます。

恒星を発見し、包まれた人は、この度数から「なりきる」ための準備をすると言います。恒星を発見すると、恒星を見て追いかけることができるのが、包まれると、声を聴くとか教えられるとか、自分ではない大きな意識があると感じることが難しくなります。「包まれる」というと、温かい毛布にくるまれてぬくぬくするような、愛に包まれるというようなことを思い浮かべるかもしれませんが、それは個人がまだ残っているから感じられることなので、包まれると主客は溶け合い、どちらがどうだということがなくなります。

螺旋階段を昇るようにサインを体験していくと、魚座から牡羊座へ移行するとき、本質的自己の目的に関係のないものは、この度数で離れていきます。恒星に回帰していてもしてなくても、それは同じです。

今日のカードはソードクイーン。クイーンはキングの意図を受け取り、ナイトへと繋ぎます。私たちが見ている夢は、クイーンがイメージ化したものをエーテル体で見ているようなもので、エーテル体で見て持ち帰るとき、肉体に近くなっていくことで、個人性が濃くなっていきます。

全惑星意識のナイトに降り注ぐ恒星の力は、クイーンを通してもたらされています。クイーンは地上に下りることができる場所にいても、下りることはありません。あくまでも木の中腹にいて、ナイトに馬を与え、キングを見ています。

ソードは分割し分類する性質があり、知性や知識、情報や言葉、ロゴスに関係します。キングとナイトを繋ぐ筒となるクイーンは受容的ですが、ソードクイーンはロゴスを持ちます。ロゴスとは受容性とは反対側にあるものですが、ソードクイーンはロゴスを持ち、ロゴスの先にあるより高次な意識に導くことができます。

この社会にはナイトとペイジしかいないので、ソードクイーンは私たちの中で意識として働きます。ソードクイーンのような人は、ロゴスで生き、情緒的なものや感覚的なものに振り回されません。社会の中で生きる私たちの多くが、横の繋がりや体調、環境から与えられる価値観によって、自分の軸を持ち、あるいは持とうとしますが、橋渡し役であるソードクイーンが生きると、ソードクイーンそのものが、恒星の意図をナイトへと繋ぐ軸となります。

ソードクイーンが働くと、恒星の意図に関係のないものには興味を示さず、余計なことは一切せず、むしろ死に神のように、地上原理に基づくものを排除していきます。新月にはソードクイーンが働き、無自覚に繋がるものから離れ、孤立することができると言えます。目的と関係のないものの影響に、私たちは無防備すぎるので、孤立や孤独とは、とても積極的で能動的な意味があります。

魚座26度では、ソードクイーンが働くとも言えるし、ソードクイーンのように生きるべきだとも言えます。具体的な色や形のあるイメージを多彩にするのではなく、イメージをどこまでも排除し、研ぎ澄まし、理解の枝葉が伸びていくことが大切です。

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