13について

11力では10を否定する力が働き、常識や良識、倫理など、社会や環境から与えられたものに疑問を持ち否定的な気持ちを抱きます。「あれもこれも自分ではなかったんだ」という姿勢は11らしいものです。次の12では、吊られた男が手足を拘束され身動きできない状態になるように、どこにもいない、なにもできない自分を目の当たりにし、わずかな光を探すように静かに深く自分の中に閉じこもり、そのうち天上にしっかり足を着けることができるようになります。視点が180度変わることで、地上への認識が変わります。その後の13では、11で疑問を持ち否定していたものとは異なる、思いがけない癖こだわりが粛正対象として浮上しバラバラに解体されます。11の段階では天上に根拠がないので地上に足を着けたまま、地上や肉体を否定すればよいので、案外想定範囲内のものです。ですが12で天上に根拠を置くと、13では天上原理に基づき解体されるものが決まるので、「まさかこれが癖こだわりだとは思わなかった」というものが粛正対象となります。13は衝撃的なものです。

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