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カップ2(2021年2月23日)

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今日のサビアンシンボルは、魚座5度「教会のバザー」です。22日18:55頃5度に入ります。

牡羊座の自我を獅子座の自己主張が明確に打ち出すように、1度のよくわからなかった目的は、5度で楽しい遊びになります。5は創造行為の中に生きるので、魚座5度は、1度の市場で見出したものを脚色し、大げさで夢のあるものにします。

教会に寄付するために、不用品に金銭的価値を付与して販売するバザーは、その物の価値と言うよりも、そこに付与される意味や精神的価値に金額がつきます。魚座は時間にも空間にも縛られない、普遍的で永遠な価値を見出そうとします。ローカルルールにおいて全く価値のないものも、魚座はその生命力を見出そうとします。

生前まったく評価されなかったゴッホや宮沢賢治の作品は、死後その価値を見出され普遍化しています。反対に、限られた空間と限られた時間の中で評価されるものは、消えてなくなります。

魚座5度は、ガラクタに見えるような物に、意味や価値を付与することで、今ここにおいて意義あるものにします。その意義は普遍的なものとは限らず、消えてなくなるものかもしれませんが、意味を与えているはずが、意味を引き出していることにもなり、そうなると、物がその本質的価値と意味を持ち、物質と精神が結びつきます。

現代では、物質と精神は別物とされ、精神によって物質が変化するはずはなく、物質が精神を持つはずはないと考えますが、本来、精神と物質は結びついています。精神と物質が乖離し、どんどん物質は精神に従わなくなっていく中で、個人が所有することにこだわり、人は傷つけ合い、奪い合うようになりました。本来性を取り戻すとは、精神と物質が再結合し、精神によって物質が生じ、変化することでもあります。

魚座はその本来性を取り戻そうとしており、5度では、物事の精神的価値や本質的意味を見出し、つまり象徴を解釈しようとします。エーテル体と物質を繋ぐのは象徴です。

今日のカードはカップ2。2は相対するものを表し、陰陽魚図のように影響し合いますが結合しません。水の元素の2は、水の結合力から、対立よりも融合を表すと言いますが、そうとも言い切れません。

片方が変われば片方も変化し、常にその質量を保ちます。水の元素であろうと、どちらかが優位になることはなく、表面的にそう見えたとしても同等の力を持ち、均衡を保ちます。親密な二人のうち、どちらか一方が支配的であろうと、双方が依存しあっています。

水の元素をエーテル体や気と考えたとき、カップ2は、魚座5度のような象徴解釈と考えることができます。象徴を解釈するときというのは、肉体を越えた知覚が働きます。夢占いのように、良い夢悪い夢と判断するときには、与えられた、限定された情報に過ぎませんが、象徴を読み取り理解するときは、エーテル体によって理解しています。

エーテル体がエーテル体に触れ、融合することなく味わうとき、そこに理解が生まれます。というよりも、味わっているその瞬間を、このカードは表しているでしょう。夢を体験しているそのときほど、理解していることはないということです。

カップ2は愛情関係や理想的な協力関係を表すと言われますが、外界にある対象と結びつくときというのは不完全で、外界に自分を見出しているにすぎず自己愛的です。目に見えない領域にある、形にならないものの中に永遠があります。

魚座が空間にも時間にも縛られない、普遍的で永遠なものを見出そうとするとき、外界に求めると永遠に見つからないでしょう。今ここを彷徨う魚座になるのか、目に見えない領域へと意識が拡大するのか、その人次第です。

魚座5度は、物事の象徴を読み取ろうと、対象を味わいます。結論付けず地に落とさず中空で考え、口に含んで飲み込まず、数字や図形、トイレや宝石の象意について考えます。

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