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6恋人(2021年2月24日)

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今日のサビアンシンボルは、魚座6度「正装して行進する将校たち」です。23日18:45頃6度に入ります。

三角形と三角形が等しく結びつく6は、相応しい対象との結合を表します。魚座は精神と物質を繋ぎ直そうとし、物事の本質的意味を見出し、物質の生命力であるエーテル体を見ています。魚座にとって相応しい対象とは、目に見えるものの価値ではなく、その象徴や意味といった目に見えない価値です。

正装して行進する将校は、個人を越えた目的や意義に従います。少尉以上の階級である将校には迷いがありません。幹部という立場は、上に従い、下に示す立場にあり、上と下を繋ぐ仲介者です。上に疑いを持ち、下に誤った情報を示すことがあるなら、組織は成り立たず、仲介者として役に立ちません。

将校が従う意義とは、心の中の父と言い換えることができます。実際の父から与えられた価値、あるいは天の父から与えられる意図です。その人の生きる範囲によって、父の顔は変わります。限られた空間、限られた時間における父はローカルルールに従います。山羊座の父に社会内自己は従いますが、魚座は天の父に従おうとするでしょう。

夢の中に現れる父は、育ての父や遺伝的父にレイヤーのように天の父が重なっています。個人性が薄くなっていくと、父が天の父であると気がつくことができます。手取り足取り教えるのは母であり、ただそこにあるのが父です。

魚座は境界線を越えるのではなく、境界線をなくしていきます。個人は消えてなくなり、大きな意識に戻ります。魚座が社会内で生きようとし、小さな私から出ることがなければ、目の前の具体的な人や価値と一体になり、妄信的になりやすいでしょう。しかし魚座の最後の度数では、自己が結晶化します。大きな意識の一部となるのではなく、大きな意識が自己になります。

魚座6度では、個人的感情や目的を犠牲にして、個人を越えた意識に飛び込みます。将校が一人ではなくたくさんいるのは、大きな意識の一部であるのは自分だけではないし、個人が成り立つのは、この限られた世界においてだけだからです。天と地を繋ぐ仲介者に個人性はありません。

今日のカードは6恋人。3は果てしなく生み出し続け、常に揺れ動きます。3が相応しい3と結びつくと動きは止まり、それまでの在り方が180度転換します。結合とは心地よく喜ばしいことですが、個人が限界を越えるきっかけになります。

3には軸がなく、軸の周辺のものに関係します。中心は生み出しませんが、中心の周囲にあるものは、色や音や形を生み出します。三角形の頂点は何も生み出さず、その下の陰陽化によって創造をします。

3に3を結びつけるのは2です。2はルーツに基づく本能的で自動的な軸をもたらし、上空の天使は2に従っています。6の数字に個人の選択はなく、選んだはずのものは、選ばされたものです。

どちらか一方に光をあてると、どちらか一方は影にまわります。魚座6度の将校たちは、光を当てた意義に従い、人殺しも厭わないでしょう。自分自身を殺し、大義名分に身を投げ出すことは、個人性を消し、個人を越えたものと一体になることにも似ています。

6恋人のカードの段階では、運命を与える力がなんなのか気がついていません。6つの面から成る立方体の中にいて、二極化した向かい合う面は外界に投影され、何を見ても自分しか見ることができません。

魚座6度は、与えられた運命によって個を越えようとしています。個人を越えた力が働いています。

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