遊戯療法の中の数字

プレイセラピー(遊戯療法)という、遊びを通した心理療法があります。いろいろなおもちゃが用意された部屋で、クライエントの遊びに、セラピストは静かに見守ったり参加したり、「このゾウたちは何をしているの?」と質問して、隠された思いを表出するように促したりして、ただ理解する人がそばにいることで治療が進みます。

プレイセラピーの論文が出てきたので読んでみたら、「3という秩序形成以前のカオスを意味するイメージから1が分離し、2で示される二項対立的な新しい秩序が形成されていく過程」という考察がされていました。3はカオスと言えますが、2は善悪や秩序というより、6の善悪、4の秩序の元にあるものです。なのでプレイセラピーで秩序形成されたというより、自分らしさに戻った、陰陽に関わる女帝から、陰陽に関わらない女教皇になったと考えられます。この症例はチックの9歳男児の治療でしたが、はじめは3体の動物対3体の動物の、勝敗の不明瞭な戦いが繰り広げられ、そのうち2対2の戦いになっていったようです。つまり6から4です。

数字の普遍的意味で考えることはおもしろいです。

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