お金について
俺はその時の環境の中で最高に幸せな生き方を見つける才能がある。
バンドをしていた二十代、収入はバイト代の10万円ちょっとなのに、なぜか一人暮らしの家は風呂トイレ別を選んで、家賃五万円、残りの二万円はバンド活動に消え、残り三万円で、携帯、光熱費、食費、交際費である。
今考えれば、どう考えても足りないんだけど、足りないと思ったことがない。
服は友達からもらう貰う系ファッション。
彼女とのデートは公園か彼女の車でドライブか家でトランプ…笑
トランプって…笑
ランチ代は彼女で、お茶代の自販のジュース代はドヤ顔で買う俺…笑
ヒモじゃないか!今気づいたけど、これはヒモだ!(当時は全く自覚無し!)
ディナーはおかんが送ってきた冷凍シメサバとご飯。笑
今考えると神様みたいな彼女だったな。
それでもお金に困った記憶がない。借りたこともない。
全然無いのに急に五千円のランチ奢ってみたり。
今の会社に入ってボーナスもらったら速攻50万円の指輪あげてみたり。
無いことにも使うことにもあんまりブレーキがない。
全然ない時に楽しく生活出来たから、無くなる不安がまずない。
これはお金というブロックから解放されているので、非常に生きやすいし、日々の幸福度は高くなるけど、注意点もある。
まずはストレスがないこと。ストレスがある状態で、このお金の使い方をすると、途端に貧乏が苦しくなる。そしてストレス解消のためにお金を使うので、あってもあっても足りなくなる。だからやりたいことをやっていたお陰で、俺はあの頃一切不安にならず、自由だった。音楽さえあれば、あとはほんとなんでもよかった。でも毎日過ごす家の空間は大事だったから、五万円の家賃も必要経費だったわけだ。
譲れないところは譲らない。それぐらいは稼ぐ方法を無意識に探していた。
音楽と家と友達と彼女。これが揃っていればあとは何でもよかった。
二つの目の注意点は結婚だ。
結婚するとパートナーという別の価値観が加わる。
結婚してすぐは気づかなかったけど、俺のお金に対するリスクマネージメントは何も無い!ということが他の人には理解出来ない!ということを数年かけて学んだ!
そして結婚して嫁からリスクマネージメントの大切さも教わった。
嫁が欲しいものがあって悩んでいるとすぐ
買っちゃえ!買っちゃえ!と言う俺。
この買っちゃえ!に、値段の上限がない…笑
欲しいなら買っちゃえ!と思っている…笑
お金の価値観の違いを尊重し合うまでにはなかなか時間がかかったし、きっと10年経った今でもズレてるんだけど、なんとか良い感じに混ざり合ってきた感じはする。
自分のお金に対する価値観のメリットとデメリットを結婚することで知ることが出来た。これはめちゃくちゃ良いメリットだった。
自分だけだったらきっと収入は増えなかった気がする。
基本のベースが
無くても良い。
だったからだ。
ここにお金があると、出来ることが増えることを教えてくれた嫁。
10年経ってやっと貯金というやつが出来るようになった。(まぁそれでも目的が見つかるとドーン!ってすぐ使っちゃうけど…笑)
お金っていうのはおもしろい。
そしてこの面白い!と思えるぐらいの距離感で、お金と接していると、良い感じに増えていく。
二十代の自分が、テスラの車買いたい!なんて、今思ってるなんて、信じられない。
あの頃は旅行にも行きたい!と思った事もなかった。うらやましいとも思わなかった。
それより何より音楽してることが一番幸せだったから。
今は家族で楽しい時間を過ごしたい!というのが一番だから、旅行も好きになったし、家族で過ごす車や家の空間も大事だなと思うから、そこに投資することは必要経費である。
あとは何もいらんから、飲みにも行かないし、趣味もない。
結局あの頃と使い方も価値観も変わってない…笑
自分のお金の価値観を知る。
自分とお金の距離感を知る。
これ大事なことだな。
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