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パートナー、の深い話

「タナカさんのパートナは、どんな人?」と訊かれたら、

「ハーフ」ですよ、と答えるのが
決まり文句です

すると、ほとんどの方は
「どこと、どこの?」と
出身国を質問されますが…

なんだか、昨日の面会では
笑いが起きたので
「どうしました?」と訊いたところ…

「いやー、ハーフって言うから…
 てっきり、アッチだと😁」
「タナカさんが、どっち役なのかな、と」

新しい解釈!
ニューハーフ、と思われたらしい(笑)

「投稿に、『彼女』と書かないから…」
「もし、ソッチでも
 別に見る目は変わりませんから」
と、大笑いの面々でした☺️

・・・・・

タナカ自身の、腹黒さが減ったから
中性的に思われたのだ、
と前向きに解釈しつつ

LGBTには、フラットな気持ちだし
男性も女性も好きですが
(広い意味で)

嗜好としては
女性の美、が好きです

ある小説の印象的なコトバ

この手の話をするたびに
思い出すのが、山田詠美さんの小説

主人公の女性が
ゲイの男性友達に、質問する場面

「綺麗な女性を見て、
 ヤりたいと思わないの?」

そう質問された、男性の答えが
素敵なのです

外を歩いているサラブレッドに
目をやって
(場面が競馬場、だったかと)

「あの馬は、美しいと思う。
 けど、馬とヤりたい、とは
 思わないだろう?」

・・・・・

美、を理解する感性はある
だけど、性的嗜好はそれとは別

この小説を読んだのは
20年以上前ですが

スマートな表現が印象的で
未だに記憶に残っています

今朝、頭に浮かんだメッセージ

そして、今朝になり
「パートナー」という言葉について
改めて考えていました

僕は、
「彼/彼女」、「夫/妻」という
表現を、意識的に使いません
(こだわりもないのですが)

なんとなく、ですけれど
「重たい」感じがするからです

(私の)という言葉が
隠れているように感じるから

私の彼、俺の彼女
私の夫、私の妻

無意識に
「所有してる」という意味や
自分のモノだ、という執着を
含んでいるように感じるから

(もちろん、そんな執着ない、という人も
 たくさんいる事も、知ってます☺️)

・・・・・

「我が家の嫁」とか
「嫁に入る」などは
もっと強いですね

家、家族を重視していた
日本人の歴史がありますから

結構、みなさん
無意識レベルなのです

・・・・・

外国経験者や、ハーフの人からしたら
付き合っていたとしても
「私は『あなたの彼女』じゃない」と
ピシャリと言われるのも、
当たり前

何をしたい?
と訊いたとしても

「どうして自分の意見を言わないの?」
「私は私の好きにするから、
 訊かなくてもいいよ」
「それぞれ好きな事をすれば、いいでしょ?」
と返ってくることも、普通です

・・・・・

こんな話をすると
「一緒にいる意味あるの?」と
思われる人も、いるかもしれません

僕も、そう思っていた時が
ありました
(特に、初期は悩んでました)

今朝、頭にうかんだのは
「パートナーの語源を見なさい」
という言葉でした

「パートナー」の語源を知ってる?

パートナー(partner)には、
恋人や配偶者という
意味がありますが

元々の語源は、

◆partner
part「部分」-er「人、もの」
一員 (=部分) になること

つまり、
「役割を分担する人」
という意味があります

ビジネスパートナー、を考えると
理解しやすいと思います

・・・・・

僕が、彼女にどんな役割を
分担してもらっているのか?

もちろん、家事や用事も
あるのですが

「美を魅せてくれる」
「話相手、理解してくれる」
「自分の思いやりの心を引き出してくれる」

色々な役割を
受け持ってくれていることに
気付きます

・・・・・

冒頭の小説のやりとりのように

美、は理解している
側で感じていたい、と願う
大切に思う

その気持ちはあるけれど
それと「所有したい」は、別物

そのようにも
思えてきます

パートナーは、
分担している相方であり、対等
各々に独立した存在です

コトバを変えると、意識も変わる

信頼はしているし
尊敬しているけれど
依存はしない

「パートナー」という言葉、
この関係性を

親子や、恋人に
うまく当てはめることができれば

互いに輝く、
素敵な支え合いが
実現できると思いました

ことばひとつから
意識は変わり
人生も変わります🍀

どうぞ、良いパートナーシップを
そして、素敵な人生を歩まれますように

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