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歩けメロス

寺山修司の『鉛筆のドラキュラ』収録の歩けメロスを読んだ。
太宰治の『走れメロス』をライターのみくのしんが読む記事(https://omocoro.jp/bros/kiji/366606/)がとても良かったので、
自分も何かをしたいというそわそわと義務感に追われて見つけたのが本書だ。
前述の記事に関してはまた読み返したときに落ち着いて感想を書きたい。

走れメロスのwikipediaに書かれた、

"メロスを「無神経な自己中心性自己陶酔の象徴」と考える否定的意見もある"

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%B0%E3%82%8C%E3%83%A1%E3%83%AD%E3%82%B9

の文言に心惹かれて閉館間際の図書館に滑り込んだ。

内容を大雑把に言うと、メロスの性格及び行動への批判を通して太宰の精神性及び作風をめためたにこき下ろすというものであった。
そんなところまで、そこまで言うかとかなり笑ってしまった。
例を挙げると、親友の扱い、結婚式を自分の都合に合わせて設けさせる傲慢さ等、そういえばそうだなと思わされるところが多々あった。
「物語の中に"信頼"があるとすれば3日間きちんと待った王様の心の中にある」という記述には口の端が歪んだ。
紙幅もそこまでないので是非貴方に読んでほしい。

応援している人が読み終えたばかりの本の批評をすぐに読みたがる人間の精神の捻じ曲がり方を危うく思いながらも特に出来ることはないのでこの短文を締める。


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