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2023年 新年の目標

 皆さん、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
 パラテコンドーの田中光哉です。

 あっという間に2022年も過ぎました。
 振り返ると、2022年は横浜から九州に活動の拠点を移し、大きく環境を変えたことが大きな変化でした。
 2022年4月からは「株式会社電通デジタル」の所属アスリートとして支援を受けながら活動しております。この新たな環境はこれまでとは違う刺激や学びの日々で、充実して過ごす事ができました。

 競技成果として、以下の3つの大きなタイトルを獲得しました。
5月 2023アジアパラ競技大会予選会(UAE)58㎏級 優勝
8月 アジアパラテコンドー選手権(ベトナム)58㎏級 優勝&大会MVP
12月 全日本パラテコンドー選手権(大阪)58㎏級 優勝
その他にも
9月 World Para Taekwondo Grand-Prix Paris(フランス)ベスト8
10月 World Para Taekwondo Grand-Prix Manchester(イギリス)ベスト8
12月 World Para Taekwondo Grand-Prix Final Riyadh(サウジアラビア)ベスト8
 世界トップランカーの出場するGrandPrixにも出場しましたが、いづれも世界のトップ4の壁を感じる3大会でした。

 コロナが明けて、海外の大会に多く出させてもらうようになり、これまで以上に周囲の期待やプレッシャーも感じるようになった1年でした。
 東京パラリンピックまでは、個人のスキルアップが勝ち負け以上に楽しくて、自分の成長をとても楽しんでいましたが、2022年は勝利への欲が強くなった反面、負け込む時期は、「競技を楽しめているのか」と悩むことも多くあったように振り返ります。それだけ競技者としてのフェーズも、東京大会以前より上がったから感じれる感覚なんだろうなと思ってはいます。
 2022年は世界ランクも12月時点で9位(58㎏級)まで駆け上がることができました。2023年はそのプレッシャーも楽しめる懐の深さを得て、競技者としてのレベルアップすることと、残り1年で出場枠の世界ランク6位まで上り詰めることが2023年の目標です。

 またもう一つの2022年のチャレンジしたこととして、現在競技と並行して、アスリートの社会貢献活動を支援する「日本財団HEROs SCHOLARSHIP」の支援を受けながら大学院(社会人枠)での「パラスポーツに関する心理学」の研究に取り組んでいます。
https://sportsmanship-heros.jp/academy/scholarship/
…「アスリートが自分たちの価値を理解し高め、社会に貢献することを支援するための奨学金制度。社会に対するアクションを起こすアスリートを増やし、個人やスポーツの価値向上に努め、社会への影響力を高めていくことを目指しています。」

 このチャレンジは東京パラリンピックを経て決心に至りました。
 「東京パラリンピック出場」を目標に競技開始をした自分は、東京パラリンピックを終えた時、改めて「結果が全て」の世界だと痛感しました。「出場するだけでは、何も変わらない、誰も変えてくれない。」と。むしろ東京大会後は、自分を含め選手を取り巻く環境は尻すぼんでいると体感します。
 アスリートという立場で現役、引退後含め今後のキャリアで成り上がっていくならば、パラリンピックをいう大会そのものでは何も変わらないかもしれない。つまり競技力や競技結果と、それ以外の別の何かが必要だとも感じました。この点はアスリートによって多様な考え方(異論)もあると思います。
 競技での成績を追い求める過程だからこそ感じれる感覚というのを、それ以外の分野で反映していきたいと思います。とても楽しんでいます。
温かい目で見守ってください。


 2023年は、もっと周囲を巻き込んでいくような、熱い想いを人に伝えていけるよう魅力的な競技者を目指していきます。
 今年も応援よろしくお願いいたします。

田中光哉


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