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NTライブ「るつぼ」(4月14日)

▼NTライブ「るつぼ」観た!

▼ず〜っと喋ってるー!!(当たり前なんだけど)
という感じの、最高にスリリングで面白い舞台だった。
最高!!!

▼舞台転換の時に、舞台上に雨が沢山降る。マジの水が降る。
これは本当に凄くて、笑っちゃた。
(舞台は、木の床や布の幕や高電圧の機材など、水は大敵なので、雨を降らすのは手間とコストがかかりまくる)

▼物語はシンプルで、開拓時代のアメリカの田舎で、こっそり夜に集まってキャンプファイヤーするようなイケイケの若い女の子達が、(こっそりキャンプファイヤーがバレた時の)苦し紛れについた嘘を、大人たちが「魔女だ悪魔だ!」って大騒ぎしたせいで村中が大変な事になる(100人以上が魔女(=絞首刑)の容疑で投獄される)、という怖い話。

▼劇中では、田舎の村の住人達が、ずーっと議論してる。
ここらへんは日本人とは明確に違うな(普通の日本人は、こんなに議論できない)と思ったけど、
独特のねっとりした距離感とか複雑な人間関係とか、いわゆる田舎の怖〜い所は変わらなくて(「あそこの木は俺のだ!」とか「あいつとは反りが合わない!」とか)、人間って恐ろしいと思った。

▼改めて思うと、こっそりキャンプファイヤー(しかもその周りで裸になった踊っていた)って、どう考えてもコッソリ出来なくね?って思うのは、都会の現代人だから…?

▼アビゲイル という女の子のリーダー的な子が出てくるんだけど、コイツがとんでもない奴で……
主人公のジョン・プロクターという男の家でメイドとして働いていた時に、ジョンと一夜の関係を持ってしまって、それが奥さんにバレてメイドをクビになって、でもジョンの事が忘れられなくて、この騒動を使って奥さんを魔女だと告発して、殺して成り代わろうとする。
そんな、16歳にして、すげー気合の入った奴。

▼だから、まあ、事の発端は「男が悪い」って話なんですけどね…
主人公は、一応反省している(ネチネチ奥さんに言われた時に「お前はそんなに偉いのか!?もう俺を責めるのはやめろ!」と逆ギレしたりもする、でも基本ベース反省はしている)。

▼そして、この一夜の過ちが、ミュージカルと違って、主人公を徹底的に追い詰めて破滅させようとするのが、凄い(恐ろしい)。
ミュージカルと違って、出征先で少女を孕ませた挙げ句に帰国して母国で家庭を作っても、学生革命運動の最中に女の子を死なせちゃっても、長めの歌を熱唱して「はい次」とはならない。
ミュージカルに登場する男性キャラは「るつぼ」読んだ方が良いと思う。

▼開拓時代のアメリカの話なので、宗教的な価値観とか身分の違いとか、現代の日本人には理解できてない所もあるんだろうなと感じつつ……
古今東西『女の人を怒らせると恐ろしい事が起こる(それが例え、小娘でも!)』という原則は変わらない。
よくよく魂に刻もう……

身近な感じでいうと、バイト先のミスドの店長とデキちゃったJKが奥さん(奥さんも元バイトである)を殺して成り代わろうとする的な……?
(一気に「実録!わが町の恐ろしい話!」みたいなコンビニにしか売ってない漫画みたいな感じになっちゃった…)

何故ミスドの店長かというと、以前どこかで、日本でJKから一番モテる職業はミスドの店長だという事を聞いたからです。

ミスドの店長も「るつぼ」読んだ方が良いかもしれませんね。
あとバンドマンと美容師とベーシストとカメラマンもですかね。

▼あ、我々パソコン部の同志諸氏に関しては、読まなくて大丈夫です。
それより「恋空」を読みましょう。

▼という訳で、めっちゃ面白い作品なんだけど、めっちゃヘヴィな作品なので、
途中休憩の時間に「気持ちがアガるもの…テンアゲなものを……」と探して、スタバの新作フラペチーノを頼んだ。メロンのやつ。

甘くて美味しかったけど、「メロンの都合の良い(美味しい)ところだけ掬いました!」みたいな、甘やかされている気分になる味だった。


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