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blanc「井の中のオトナ」を観た

劇場HOPEで後輩たちの旗揚げ公演を観ました✨

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信頼のおけるメンバーが作る舞台なので、確実に面白いという確信はあったのだけど、
一方で「比較的クラシカルな組織の中で若手が集まって新たな試みをする」
という、サラリーマン喜劇が数本書けそうな魅力的な状況で、色々と大変そうな感じは感じ取っていたので「もしかしたら」という覚悟を決めて観に行ったけど、
完全に取越苦労で、端正でGOODな舞台だった。
観に行ってよかった〜〜!!
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アラサー(そして独身・彼氏ナシ)の3人の女性が匿名の文通を通して各々の人生の転機を迎える、という芝居で、それぞれ最初は手紙に自分の欲望(私の話を聞け!私を認めろ!私を導いて!)を書いていくけど、段々にその性質が変化していく、、、という人間の嫌〜〜なところが、ビビットに浮き立って印象的だった(真面目な感想)。
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劇中では各々の手紙の文面を各自朗読するのだけど、劇が進んでドンドン手紙が読まれていくと、そのうち誰が誰の手紙を読んでいるのか曖昧に成ってきて、でもその後のキャラクターの動きやストーリーを見ると誰が誰の手紙を読んでたのかが後から判る、というのが洒落ていて
「その人にはその人の(感じた)物語があって、それは(文章に書き出せる)事実の積み重ねじゃなくて、結局置かれた状況×受け取り方×マウント度合いで決まるよね」というゾッとする瞬間でもあった。
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物語は古典的に終止して、それは美しくて爽やかで好感が持てるのだけど(好き)、
個人的に、この芝居の本質はラストでも、誇張されたキャラクターでも、拡大していく嘘でも無く、
”自分は自分でしか変えることが出来ない(=その時が来るのを信じて進んで行くしか無い)”という、ある種絶望的な人生のシステムなんじゃないか、と勝手に思ったり、思わなかったり。。。怖っ。。。
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僕はあと何百回「あ〜!なんであの時にあんな稚拙な対応を取ってしまったんだ〜〜」と後悔すればいいのだろう・・・
でも、後悔出来ない事は、それはそれで今も現在進行系で恥を垂れ流し続けて人に迷惑をかけ続けているかもしれない、という・・・人生ってなんて素晴らしい。。。
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人の書いた作品にあーだこーだ言うのは非常にリスクの有る(恥ずかしい)事なのですが
(なぜなら「そんな事1ミリも思ってませんけど」って言われたら恥ずかしいから)、
この長ったらしい文章を読んで内容が気になった方は、配信が近日スタートされるそうなので、是非観てみてください✨
(恥の多い人生ですが、せめて、後輩を応援するいい先輩で有りたい)
https://biggg-stage.zaiko.io/_item/342435

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