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mamonomaniaのメタバース観。

リバイアサン田中です、こんにちは!

mamonomaniaの運営を始めて約1ヶ月半が経ちました。
「モンスター娘をペットとして飼うライフスタイル」を創りたい
というのが、mamonomaniaに込めたぼくの夢です。メタバース時代における「遊べる人型ペット」という大好きなジャンルでわちゃわちゃしていきたいと思っています。

というわけで、今日は「メタバースについて」、ぼくが考えていることを書きます。

メタバース時代の到来について

2021年、Facebookがメタバースに注力をするということで社名をMetaに変更し、大きな話題になりました。Meta社がジャンル名を作った功績は大きく、ゲーム・ブロックチェーン・VR/ARなど、多くの業界がメタバースというジャンル名の元、様々な形のサービスを作っています。

しかし、メタバース時代になっても、人間の本質は変わりません。メタバース以前のインターネットで人々がSNSに夢中になっていたように、メタバース以後のインターネットでも人々は繋がりを求めてネットワークに参加します。人々の属性に応じて、多くのサービスが乱立するでしょう。(FacebookやInstagram、Weiboのように)

インターネットがメタバース時代に完全にシフトするまで、少なくとも5年、普及したといえるまでには10年はかかると思います。メタバースを描画するデバイスやインターネット回線速度が追いつかないからですね。デバイスの進化(主に小型化・軽量化)や、回線速度の向上(基地局の設置)にはハードウェアの進歩が必要になるので、一足飛びにはいきません。

現時点でメタバースに短期的な成功を求めるのは時期尚早です。現状のメタバースには過度な期待が集まっている状況ですから、もう少ししたら熱が一気に冷めて、長い幻滅期を経てじわじわと社会実装されていくでしょう。メタバースというジャンルには、長期目線で付き合っていくのが良いと思います。

メタバース時代に新しく価値が生じるもの

メタバースの定義は諸説ありますが、ぼくが最もピンときているのは「3D空間中心のインターネット」というものです。メタバース以前のインターネットでは、人々はモニターを通じて画面の向こう側で情報をやり取りしていました。メタバース時代のインターネットは、3D空間にアクセスできるデバイスなどを通じて、空間そのものの中で情報をやり取りします。

2D空間中心のインターネットでは、文字や画像、動画などを通じて情報をやり取りしていました。3D空間中心のインターネットでは、3Dモデルや仮想土地、立体的な演出など、3D空間内におけるプレゼンス(存在感)が高いものを中心に情報のやり取りをするようになっていくと思います。

メタバース時代に価値がある=3D空間におけるプレゼンスが高いものは、大きく3つのジャンルに分けられます。

・自分そのものを構成するもの(アバター、ファッション)
・(自分の快適な)環境を構成するもの(土地、部屋、家具)
・(自分の快適な)時間を構成するもの(仕事道具、おもちゃ、サービス)

まず、メタバースにおける自分自身のアイデンティティを表明するものとしての「アバター」が必要になります。現在の各種SNSで使う「プロフィール画像」のようなものですね。3D空間中心のインターネットでは、アバターとして使用する人型の3Dモデルと、着せ替えをする為の衣服やアクセサリなどの3Dモデルが求められます。

アバターが充足すると、次に自分の周辺環境を整えたくなるでしょう。個人のホームページが、3D空間中心のインターネットでは「自分の部屋」として表現されます。自分の部屋=自分の世界。世界を表現する為の3Dモデルが求められます。

次に、メタバースで過ごす時間を豊かにしてくれるものが求められます。仕事で使う様々なツールやアプリケーション。遊びに使うゲームやアイテム。人によって趣味嗜好は様々で時間の過ごし方は十人十色ですから、それに応じた数の「もの」が求められます。

自分そのもの、環境、時間。これらを構成するものが、メタバース時代に求められる価値になってくると考えています。

メタバースとブロックチェーン

メタバース時代にブロックチェーンやNFTが必要不可欠かというと、実はそうでもありません。実際、メタバース以前の2Dのインターネットにおいて代替不能であることや非中央集権であることは然程重要ではありませんでした。3Dのインターネットになったところで、それは変わらないと思います。

現状、メタバース前提のブロックチェーン関連プロダクトよりも、メタバースのことは特に考えていないブロックチェーン関連プロダクトの方がメタバース向きであるという、ちょっと不思議な状態になっていると感じています。
メタバース前提のブロックチェーン関連プロダクトの代表例は、SANDBOXやDecentralandの土地や、AxieInfinityのAxieでしょう。これらはメタバースで使用することを前提として作られたものですが、運営会社が飛んだり潰れたりした場合、他のメタバースでは使い道のないNFTが手元に残るだけです。(「かつての◯◯の土地」を使う新プラットフォームが出てくる可能性はありますが…十分に非中央集権であるとは言えないと思います)
一方、メタバースのことは特に考えていないブロックチェーン関連プロダクトの代表例はCryptoPunksです。企画時には、おそらくメタバースのメの字も想定されていなかったと思います。3Dモデルですらないドット絵ですが、様々なメタバースで展示という形で利用されています。CryptoPunksは、運営会社がどこであろうが関係なく、今後も様々なメタバースで使われ続けることでしょう。

ブロックチェーンがメタバース時代に活きる可能性はありますが、ブロックチェーンならどんな形でも良いというわけではありません。むしろ、ブロックチェーンは発行後の修正がしにくい分、プロダクトによっては中央集権データベースの方が向いている可能性すらあります。

NFTアートはよく「メタバース展開」を謳いますが、本当にそのプロダクトがメタバース展開をするにあたってブロックチェーンである必要があるのか?は慎重に見極めた方が良いと思います。

まとめ

メタバース(とブロックチェーン)について、ぼくの考えていることを書いてみました。知識が誤っているところがあったらすみません。あくまで個人の意見であるということでご承知おきください。

メタバースには過剰な期待が集まっている。長期目線で付き合うのが良い。
メタバース時代に価値があるのは、アバターと環境と時間。
ブロックチェーンやNFTはメタバースに必ずしも必要ではない。

次回は、ぼくのメタバース観を踏まえて、mamonomaniaが目指している「モンスター娘をペットとして飼うライフスタイル」について書きたいと思います。

ここまでお読み頂きありがとうございました!


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