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ソロキャンプ応援3!秋冬に向けたマット選びとR値について!

秋から冬はキャンプシーズンとしてベストな時期。ですが、気温が下がるため、防寒を考えてキャンプギア選びしなくてはいけません。

今回は寝るときに重要なマットの選びかたに関して調べてみました。そして、道具にお金をかけたくないという方にも役立つ提案もご紹介したいと思います。

マットの役割とR値について

キャンプにおいてマットの役割は、自分の体温が地面に逃げていかないようにするとともに、地面からの冷気をシャットアウトする役目を担っています。そして、快適に眠るために固い地面から体を支えてくれます。

マットのR値について

R値=Thermal resistance valueと呼ばれるこの数値は、断熱(暖かさ)を示す目安になっています。これまでのR値は、各メーカー毎のテストによる数値だったのでバラつきがありましたが、2020年から民間国際標準化・企画設定機関【ASTM】による新基準を設けた事でR値の基準が統一され、商品比較がより判りやすくなりました。試験内容は、『マットを二つの板で挟み、下側の板を冷やし、上側の板が一定の温度を維持するのに使用したエネルギーを測定する。』という方法を取っています。

引用:好日山荘玉川ガーデンアイランド店 ショップブログ

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出典:EXPED


つまり断熱性の目安となる数値のことで、大きければ大きいほど、高断熱となります。ただこの規格を採用しているのは5社のみ(2020/5時点)なので、比較の際はご注意ください。

R値と気温の関係

次に、実際のところ、気温に対してどのくらいのR値が適正なのか調べてみました。

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出典:sea to summit

表を参考にすると、快適に過ごすには最低でもR値4.0くらいが冬用マットに必要な性能でしょうか。ただ、性別差・個人差がありますのであくまで目安としての数値です。

マットを選ぶ

次にマットの種類についての話です。構造の違いから特性があり、それぞれ一長一短で、使用方法やメーカーによって一概に言えませんが、ざっくりまとめました。

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出典:thermarest

・クローズドセル

ポリエチレンなどのフォームで出来ており、多少穴が開いても問題なく使用でき、あらゆるシチュエーションで使用可能な耐久性がある。たたむことはできるが収納時のサイズは大きい。

Klymit_StaticV2_06S2GR02CAngle_v1_5478x5478_バルブなし

出典:krymit

・エアーマット

文字通りエアーで膨らんでいるマット。そのため、軽量でエアーを抜けば非常にコンパクトになるため携帯性が高い。マット厚があるため快適性は良い。トラブルで穴があくと機能をほぼ失うため耐久性に欠ける。

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出典:EXPED

・インフレータブルマット

エアーマットに化繊や羽毛が封入され断熱性が高い。快適性も高く、収納時コンパクトになるため携帯性も高い。エアーマットと同様に耐久性に欠けるのと価格が高い。

無題の図形描画 (2)

3つを簡単にまとめると上の表になります。R値4.0以上ということを踏まえて、予算や用途に問題がなければインフレータブルマットが秋冬のキャンプには向いていると思います。

■お金をかけずにマットが欲しい

最初に述べましたが、予算をかけたくない方への提案です。

またオートキャンプで、バックパックにパッキングする必要がないなど携帯性を気にする必要がない方は、マットを複数持っていけば解決します。  

単純ですがマットを重ねるとR値は足し算されて上がるそうです。クローズドセルとエアーマットの組み合わせならR値4.0以上で耐久性のある装備を安価で手に入れることも充分に可能です。

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山の冬の寒さは厳しいですが、しっかり睡眠が取れる装備があれば怖くはありません。ぜひ、気に入ったギアを手に入れ、冬のキャンプに出かけましょう。

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