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高麗川を行く・流れ橋

高麗川には、流れ橋や沈下橋が多い。流れ橋は水流が多い時に橋板が分離するもの。沈下橋は橋自身が増水した水流の下にもぐるような構造のものを言うらしい。いづれも台風や大雨の増水時に人や車が渡るという機能はあきらめながらも、橋自身を守るというものだ。

武蔵横手駅と高麗駅の間にはその名も「流れ橋」という橋がある。

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実際、Googlemapにも「流れ橋」として登録されている。お地蔵様の祠の脇の緑のトンネルをくぐると、欄干もない2本組の板がコンクリートの橋脚の上に渡された橋がある。橋板は岸にワイヤーで繋がれて、増水時に橋板が外れても流されないようになっている。水が引いたらまた橋板をセットすればすぐに復活できるという合理的なものだ。この柔軟性、割り切りのよさ、そしてそのシンプルな佇まいが気持ちがいい。「国土強靭化」みたいな自然に科学技術で対抗してやろう。。。という発想でなく、普段の生活に役立つけど非常時には自然に逆らわず。。。というベストエフォートな発想が気持ちい。

雨のあとで増水している。さすがにe-bikeで乗ったまま渡のはやめたが、楽しい川巡り。川を身近に感じる瞬間。

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そして、水害の歴史を見るとこの橋の存在の深さを感じる。

https://goo.gl/maps/1pcwR6GunCFPnV7y8u

文京区と日高市に2拠点居住中。