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#44 シミンズシーズ1(全体編1/5)

 「地域活動履歴」や「なんちゃってパラダイム」など、一連の私の〇〇シリーズもいよいよ最終編です。2002年に立ち上げたNPO法人シミンズシーズを少し掘り下げて紹介します。地域活動履歴で得た知見を礎にしながら、何となく中間支援機能が必要と思いつつ、何のノウハウもない中で立ち上げました。法人運営の過程で学び、積み重ねたものも多くあります。法人の活動を紹介しながら「想うところ」が表現できればと思います。

🔶概要1
 2001年10月に設立の準備会をスタートさせ、2002年4月に設立総会、6月に法人格を取得しました。
 note#13 で当時のことに触れていますが、私の個人的なネットワークを中心に仲間が集まりました。経営者、行政マンや大学の教授などのメンバーでのスタートでした。法人化はしたものの、理事メンバーによるボランティアな活動が中心の時期が数年続きます。最初の大きな取り組みが、加古川市内の市民活動団体のネットワーク「加古川市民団体連絡協議会」の構築とその活動環境を整えることでした。分からないなりに、中間支援機能の充実を考えていたのだと思います。
 数年後に若者の就労支援事業を受託して雇用が発生します。
2009年から兵庫県の東播磨生活創造センター「かこむ」を指定管理者として運営を始めます。スタッフも増え、徐々に組織基盤が整い始めます。
 設立10年を迎えるにあたって、スタッフ全員で法人のブランディングを行いました。収益性よりも理念が優先するNPO法人にあっても、なかなか法人の理念が全てのスタッフに浸透しているかは疑問符のつくところです。事実、私が書いた設立趣意書もやや概念的で、具体的に何をして良いのかが分かりにくいとの意見もありました。また、法人名も当初は加古川の活性化を中心にとの想いから「シーズ加古川」としていましたが、実質的には地域を限定した活動にとどまっていませんでした。2012年10月、数ヶ月の議論を経てビジョンとミッションを言語化し、法人名を「シミンズシーズ」に改名しました。
また、単なる理念の策定と改名ではなく、法人内への浸透に力を入れます。インナーブランディングが大切と思ったからです。
このことをきっかけに、元々力を入れてきた人材育成の各種プログラム開発に拍車がかかるようになります。中でも、組織内のチームワークの向上を目指しながら法人の想いを具現化、言語化する「チーム・ブランディング」プログラムが、制作したブランディングのためのワークブックの使いやすさも相乗効果を生み、全国的な広がりを見せるようになってきています。

次回はシミンズシーズ2(全体編2/5)です





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