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ツキ ふたつ

オツキサマ
キレイナキレイナ
オ月サマ
クモ ガ ヨコシテ
オトモシテ
オ月サマハ
タノシカロ 七歳(大正十ニ年八月二十七日)

オ月サマ
オ月サマハ
キイラキラ
オホシサマハ
ピイカピカ
クモはチツトモ
ヒカリマセン 七歳(大正十ニ年八月二十八日)

連続して書いた月の詩 二編。星と雲を従えて‥自身をツキになぞらえたかのように自在です。自らの病弱を知り、空に浮かぶ月の自由に憧れを託したのかもしれません。諦観の深さが光ります。
【千鳥の詩文のすべては HP「田中千鳥の世界」で公開、読むことが出来ます。】

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