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おてらまゐりの
かへりみち
春のたんぼは
くれかゝる
とほくで ひゞく
牛のこゑ  数え年 八歳(大正十三年三月)

」(wi)「」(we) などの歴史的仮名遣いがみられます。「かりみち」「とく」の表記もあります。今では少なくなりましたが‥‥「」「」といった踊り字と呼ばれる繰り返し符号も使われています。百年前の日本人は、もしかしたら、今より豊かで、微妙な音の違いを聞き分ける繊細な耳を持っていたのかもしれませんね。【千鳥の詩文のすべては HP「田中千鳥の世界」で公開、読むことが出来ます。】

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