近くに同じ店舗があるのはどんな意味があるのか？「ドミナント戦略」について解説！

こんにちは！
どーも！ゆ〜せ〜です！

今回は、近くに同じ店舗があるのはどんな意味があるのか？「ドミナント戦略」について解説していきます。

私の家の近くでも近くに同じ店舗があるということがあるのですが、これは一体どのような意味があるのでしょうか？

私も密度の経済性という概念を知る前は、近くにファミマが2店舗あるなんて意味ないじゃんと思っていました。

この記事を読んでくださっている方の中でも、近くに同じ店舗があるのは無意味と思っている人もいるのではないでしょうか？

今回はその理由を明確にしていきたいと思います。

ドミナント戦略って何？

ドミナント戦略とは、店舗を近づけるにより、他社よりも優位になろうとする戦略のことです。

ドミナント戦略を立てるには、密度の経済性という概念が重要になってきます。

その密度の経済性とは、一つの地域に店舗を集中的に配置することで、物流鵜や広告などのコストを削減することができるということです。

特に小売業や運送などのサービス業で活用されることが多いです。

ドミナント戦略のメリット

ドミナント戦略は大きく分けて以下の3つのメリットがあります。

①物流コスト、広告費などのコスト削減
②店舗間の競争力の向上
③顧客のアクセス性の向上

①物流コスト、広告費などのコスト削減

これは、一つの製品を大量生産することで、1つだけ作る場合はコストが上がるところを、コストを分散することができます。

要は、1つあたりの商品のコストを削減することができるのです。

ファストファッション業界は間違いなくこの方法を活用しています。

さらに、同じ店舗を近くに置くことで、周辺地域に住んでいる人は、大手だから店舗がたくさんあると安心して利用します。

つまり、地域限定の店舗でも全国的にあるように錯覚することができるのです。
これが宣伝効果になります。

②店舗間の競争力の向上

近くに店舗があることで、ヒト・モノ・カネの共有がしやすく、単純に売上のみに集中して、各店舗を争わせることができます。

これにより、モチベーションの向上など社員にインスピレーションを与えることができます。

③顧客のアクセス性の向上

これは私の家の近くでもあるのですが、ファミマAに行く場合は、交差点を渡らなければならないが、もう一つのファミマBの場合なら、交差点を渡らず、信号待ちせず行くことができます。

つまり、単純に私にとってアクセスしやすくなるので、行きやすいから行くという理由も出てくるわけです。

ドミナントで大成功したセブンイレブン

現在、セブンイレブンは国内で2万店舗以上あります。（2017年11月現在）

このように拡大した背景にはドミナント戦略があります。

まずは、セブンイレブンは先ほどのドミナント戦略のメリットをうまく利用しています。

①物流コスト、広告費などのコスト削減
②店舗間の競争力の向上
③顧客のアクセス性の向上

こちらですね。

しかしながら、セブンイレブンは競合のコンビニより全国展開は遅かったのです。

その理由は、地域限定の展開を重視したからです。

ここでは、セブンイレブンのドミナント戦略のすごさを見ていきましょう。

なぜ全国展開が遅かったのかという理由は、先ほどお伝えした通り、地域限定の展開を重視したからです。

セブンイレブンは地域限定で一気に店舗を増やすことで、コストや効率面で他より優位に立とうとしたのです。

さらに、セブンイレブンはフランチャイズを利用しています。

フランチャイズは一般的に、店長となる人が土地を決めてノウハウや商品を得て店舗を展開します。

しかしながら、セブンイレブンの場合は、セブンイレブンが土地を決め、フランチャイズをコントロールすることで、ドミナント戦略をうまく活用しているのです。

ドミナント戦略で気をつけたいこと

まずは密度の経済性を意識すぎた結果、生まれてしまいがちなカニバリゼーションに注意しましょう。

カニバリゼーションとは共食いという意味なのですが、詳しくはこちらに記載していますので、知らないという方は確認しておいて下さい。

次は、一番初めはビジョンと重視して、その後、ドミナント戦略がうまく利用できるかを考えるようにしましょう。

ドミナント戦略はあくまで目的ではなく、ただの手段にすぎません。

目的と手段を混同しないことが重要です。

戦略自体は他にもあるので、ドミナント戦略だけにこだわることはやめましょう。

今回は、近くに同じ店舗があるのはどんな意味があるのか？「ドミナント戦略」について解説してきました。

もし活かせるならドミナント戦略は強力な武器になるので、カニバリゼーションに気をつけながらうまく活用していきましょう。

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