マウンテンキャットレストア日記(1.1.1)ペダル編(SHIMANO DEORE LX PD-M550)

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(2021.05.08追記
完全に知識ゼロの状態で実行して知識0.2くらいで書いたので追記しました笑
ので、1.1から1.1.1に。)

ペダルのネジ付近が錆びていたのでクレ556を吹いてワイヤブラシで磨いていたところ中にクレが入ってグリスが流れ落ちてしまった。

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(穴の奥にナットがましましてる様子)

もともと雨ざらしだった様子なのでグリスアップは必要だったはずだけどとどめを刺してしまった。やったことはないけれどダメでもともと。とりあえず分解してみることに。

が、ソケットレンチが入らない。小さい穴の奥にナットがあり、ペダルの足を乗せる部分(ケージとか側板と言うらしいので以後ケージ。)が被さっていて、なおかつケージと軸の接続部分はネジではなくかしめてあって分解ができない。

こんなのアリ?DEORE LXはセカンドグレードラインだし、メンテなんてしないで買い直せってことなんだろうか。

試行錯誤1・薄いスパナ

小さいソケットレンチを探しつつ、ダイソーで薄いスパナを見つけたので買ってみる(100円)
ナットのサイズは8mm。やすりでひたすら削って外形を小さくして、内径も削ってナットにあわせてひたすら削る。
どうにか狭い穴に入り、ナットにも噛んだがナットに対して直角に挿してもあまり意味がなく外れてしまう。断念。

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(加工したレンチの残骸)

試行錯誤2・ソケットレンチ

スパナを試した結果ソケットレンチ(ナットにかぶせるやつ)を入れるしかないことがわかったので小さい物をひたすら探す。プロユース工具の王、スナップオンから薄型のソケットレンチ(ロープロファイル)が出てるらしいけど3000円もする。ソケット1個だけで。ホームセンターだったらいろんなサイズのソケット10個くらいのセットが買えるし新しいペダルが買える。

なるべくお金を掛けないのがモットーなのでホムセンを巡ったりして悩みつつ、再度ダイソーに足を運ぶとなんと小さいソケットのセットがあった。しかも数サイズセットで100円。ありえん。

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ダメ元で買ってみる。するとすんなり入った…。
ソケットを回す工具が入らないけど削って面を作ってバイスプライヤー(がっちり噛んで離さないペンチみたいなもの)で掴んで回せば行けそう。
なんとバイスプライヤーもダイソーにある(200円)。

ソケットをセットしてからプライヤーで挟んで、反対側に六角レンチを挿して…

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回ったー!!!と思ったらなんとまたナットが出てきた。

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(第二のナット)

第一のナットより大きいので入るソケットはもうなさそう。終わった…

と思ったけどこれはラジオペンチで簡単に回った。ついにシャフトが抜けてベアリングが見えた。

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(うんちが塗ってあるのかと思うくらい汚い)

ほぼ知識ゼロの状態ではじめたのでわかってなかったけど、最初に見えていたナットが締め付けナットで、次に見えてきたのが玉押しナット。玉押しナットでベアリング(玉)を受けて、締め付けナットで玉押しナットのポジションを固定する。ということらしい。ホイールハブもハンドル(ヘッド)も同じ構造なのでひとつ理解しただけで自転車全部がわかってしまった。

このあとベアリングを磨いて、グリスアップして、組み立てる。ナットを試行錯誤の間に舐めてしまったので取り替えたいけど売ってるかどうかわからない。手持ちのM6ナットを入れてみたところ途中で止まってしまった。調べてみるとネジ山が詰まっているので細目ピッチかもしれない。インチではないことを祈る…。

(ベアリングを取り出して小瓶に移すとき、ぶちまけそうだなーと思ってたら案の定やらかしたけど奇跡的に全部拾えてウケました。アスファルトに1.5mmくらいの粒28個を全てぶちまけたのに。)


組み立て

パーツクリーナーで綺麗にして、組み立て。

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手順としては①クランク側の玉を並べて、②シャフトを挿し、③外側の玉を並べて、④玉押しナットを入れて、⑤さらに締め付けナットで固定する。

まず①のクランク側玉並べ。

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ペダルの筒の中にベアリングの玉が当たるところがあるので、そこにグリスを塗りたくって玉をくっつけていく。(改めてみるとぜんぜん足りてない。デュラグリスって糸引くほど粘るので乗せるのが難しい。パークツールのグリスの方が好み。)

かなり奥まってるし1.5mmの玉を並べるのは目が疲れる。まあ反対側は邪魔があるのでそっちに比べたらマシ。14個×2。

並べたらシャフトにグリスを塗りたくって挿入。(手順②)

手順③の外側玉並べが厄介。

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ケージが邪魔で見づらいしピンセットがうまく入らない。シャフトが抜けないように押さえてないとならない。しかも玉が綺麗に収まらない。がんばって無理やり収める。(手順④)

玉を並べたら玉押しナットで玉を締め、締め付けナットで固定。ベアリングが回転する隙間をつくらないとならないので玉ナットが止まるところまで閉めたら少し戻して遊びを作る。ただ締め付けナットを締めると玉ナットが一緒に回ってしまう(供回り)してしまうのでそれを計算しつつの戻しの加減がしぬほど難しく、

玉押さえナットを戻しすぎて玉が隙間からこぼれる→固定ナットを外す→玉を並べ直す→固定ナットを締める→玉押さえナットを戻しすぎて…

を何度となく繰り返すハメに。回数を重ねる度に目が疲れてくるしグリスで工具がぬめってきてどんどん集中力が削られていく。(手順⑤)

手ごたえのないままあれこれやってどうにか完成。

(後日)

ちょっと走ってみたらすぐベアリングがズレた感触があったのでもう諦めてペダルを買った。もう捨てます。

(後日)

やり直した。またトラブル出ない限りはこれにてペダル完…。

費用
薄型スパナ(ダイソー):110円
ソケットレンチセット(ダイソー):110円


(追記)

偶然玉押しナットと締め付けナットの供回りを防ぐ加工をしている人のブログを発見。

マネしてみてかなりうまくいきましたがもうこのペダルはいいかな。という感じで現在は使っておりません笑

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