今更ながらの自己紹介を。
今更ですが、
ちょっと長めの自己紹介を、
色々言ってるけど、あんた誰なの?
と思っている人に向けて。
漫画の編集者は基本黒子なので、
これまであんまり個人的な発言をする事は
ありませんでした。
昭和の編集なんでSNS弱いし。
でも編集者に多少の発言に
多少の説得力があるとしたら、
やっぱりこれまでの仕事だよなと思って
経歴など、まずいところはすっ飛ばして
ちょっと書かせていただこうかと思います。
(漫画家さんの募集もしておりますので
ご興味ある方は最後をご覧ください)
現在はひとり法人をやっているので、
昔ほど色んな事に気を使う必要も
なくなった事もあり、
これまでの経験をベースに思った事を
思いついた時に書いていこうと思います。
下記の主な経歴のこれまでお担当作家さんを
見て戴ければ分かるかと思いますが、
ちょっとクセのある作家さん、作品ばかりを
担当してきたように思います。
(特にそれを目指していたわけでなく
あくまで結果としてなんですが)
今は有名になった作家さんを
作家さんも私も若い時に
けっこう担当させていただきました。
かつて2chでは宇宙まで飛んで行きそうな
経歴だな~と書かれた事がありますが、
メインストリームの編集者さんとは違う道を
歩んでそれなりにやって来た人間の立場から、
ここでは主に漫画に関わる「何事か」を
書かせていただこうと思います。
時に辛口になる事もあるかと思いますが、
ご容赦ください。
漫画に関わる経歴は大よそこんな感じ。
株式会社創美社(現集英社クリエイティブ)
平社員
わずか1年半の在籍でしたが、
漫画原稿の扱いのイロハは
集英社の子会社のここで学びました。
ここでコミックスの編集をした経験が
後々すごく生きました。
太田出版
マンガ・エロティクス編集長
担当した作家さんは(敬称略)
山本直樹、やまだないと、南Q太、卯月妙子(共同担当)、
安田弘之、古屋兎丸、松本次郎、駕籠真太郎、町田ひらく、
町野変丸、雁須磨子、語シスコ、野火ノビタ(榎本ナリコ)、
中村明日美子、田村マリオ、高浜寛、山田参助、コナリミサト
他多数。
こうしてみると、今は超有名な作家さんの
若き時代の担当をかなりしてるのがちょっと自慢。
ほぼ自分で声かけた作家さんだし。
この傾向はずっと同じで、恥ずかしながら一部では
目利きと呼んでいただいております。
宙出版
メロメロ編集長&海外事業部
太田出版を辞めて毎日パチンコをして
暮らしてたんですが、負け続けで、
これは就職せんと…と宙出版にお世話に。
BL雑誌「メロメロ」を創刊。
諸々の事情が重なり(一番は本誌があまり
売れなかったんですが)、
短期の雑誌で終わってしまいましたが
映画化もされた中村明日美子「ダブルミンツ」、
ヤマシタトモコ「イルミナシオン」、
えすとえむ「愚か者は赤を嫌う」など
結構いい本を出せたのではと思います。
単行本が出るまで、もう少し我慢すれば
良かったんですけど、
(後に茜新社さんから出していただいた
「ダブルミンツ」は10万弱いった。
「イルミナシオン」も結構いったはず)
上の人には良さが分からなかったみたいで、
しょうがないですね。
今は時代劇で活躍している
岡田屋鉄蔵(崗田屋 愉一)「タンゴの男」なども
編集した作品ではすごく気に入っている作品です。
海外出版のお手伝いもさせていただき、
やおいコンやオタコンなどで
アメリカに何度も行かせていただいたのは
本当にいい勉強になりました。
英語もろくにできなかったのに…。
株式会社アイプロダクション(第一期)
デジタル事業部編集長執行役員
宙出版をやめてブラブラしていたところを
小学館の子会社のアイプロダクションに
助っ人として呼んでいただきました。
ここから本格にデジタル事業に関わるように
なりましたね。
まだまだガラケーの時代です。
よくあんな小さい画面で
漫画を読んでいたもんですね、
今思えば。
共同事業から始まった仕事でしたが、
共同事業って本当に儲からない。
売れてももみんな持ってかれちゃうなー
という事が身に染みた時代でした。
株式会社ヒーローズ
月刊ヒーローズ編集長
アイプロの親会社小学館クリエイティブと
エヴァのパチンコで有名なフィールズが
組んで始めた月刊ヒーローズに
ピンチヒッターとして非常招集されて編集長に。
セブンイレブン専売という、これまでにない
取り組みの雑誌で色んな経験をさせていただきました。
「ULTRAMAN」の立ち上げにも関われたし。
人に言えない苦労もいっぱいありましたが
今日本WEBTOON業界のビッグボスとして
名を馳せる福井さんと韓国でサムゲタンを
食べたのはいい思い出です。
編集長になって2年目くらいの時、
そこから遡る事7年ほど前に発病した三叉神経痛という
病が再発し(頭の血管と神経の間に入れてたクッションが
外れてむき出しの神経に血管がぶつかって超激痛)、
二度目の頭に穴を開ける手術を。
今でも、頭には穴を塞いだ歯車みたいな奴が
入っていて、レントゲンを撮るとバッチリ映ります。
この病気の影響で(なんせ頭に穴開けるんで)不眠症になり、
軽いうつを発症して戦線離脱。
元居たアイプロに負傷兵として帰還。
株式会社アイプロダクション(第二期)
デジタル事業部部長
月刊誌時代に比べて、はるかにストレスの
少ない職場になったお陰で、
割と早い時期に復活。マジ良かった。
ちょうどガラケーからスマホへの
転換時期と重なったこともあり、
右肩上がりのデジタルコミック市場で
ティーンズラブを中心に事業部の利益が
倍々で増えて行くというイケイケの時代でした。
共同事業をやめたのも大きかったです。
大ヒットが出た時のリターンの差を
思い知りました。
以降、2018年に退職するまで、
事業部の利益はずっと右肩上がりでした。
WeComix合同会社
代表
編集からデジタル営業部の部長になるも、
やっぱり編集を続けたかったので
退社を決意。そんで起業。まあ起業というには
淋しい、ひとり出版社。
デジタルは身軽でいいねえ~。
前職時代に一人で立ち上げたマンガコンプレクスを
「泥の女通信」(にくまん子)、「ヘンタイ」中村明日美子、
「完全ステルス型マッチ売りの少女」と共に譲渡いただく。
「泥の女通信」は太田出版から単行本化、
あいみょん様に推していただいた事なども
追い風となり、新人の初単行本としては見事に成功。
「ヘンタイ」は中村さんの初同人誌として
コミティアなどで販売してこちらも好評でした。
2022年3月現在
WeComixを何とか維持しながら
相変わらずTL、BLから一般まで漫画を編集しております。
表だったお仕事は以下の2つ。
どちらも常時作家さん募集中です。
https://loveless.tokyo/
https://mangacomplex.com/
他にもナイショのお仕事なんかも
しておりますので
私と組んで仕事をしてみたい方が
いらしたらご連絡お待ちしております。
ネームだけ見て欲しいとかでもいいし、
編集さんの相談事も萬受け付けますよ。
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