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アグネス☆教育SS
「ただいまー!天神天神天神天神ー!」
僕はそう叫びながら階段を駆け上がった。いつもやたらと視界に入ってくるアグネスチ◯ンが、この日は不思議といなかったような気がする。が、そんなことはどうでもいい。
2階に行き、そのまま勢いに任せて教材に取りかかる……なんてことはなく、マイルームにインザルームしたら今日の業務はもう終了。
「やってらんねーっすわ(笑) 今どき天ジンなんて(教材ポイーッ) そう思いません?福山さん」
部屋には福山雅治がいた。
「せやなぁ……ま、そんなことより、ワイらそろそろ家族にならへんか?(^^)アグネスと福山……どんなスパイスが出来るんかワックワクで毛穴から方程式湧き出そうやで」
「………っ!?……ちがう…違う!福山はそんなこと言わない!そんな背脂と化石燃料のにじむキショい言語なんか使うはずがないッ!」
「うーんこの」
「誰だお前!」
福山……もとい福山パチハルはダルそうに椅子から立ち上がる。ちなみに、「人の家では靴下を履きましょう」というマナーなど知らないので当然のごとく裸足である。
「勘のいいガキは黙ってレインボーアートでもしてればいい……これ偉い人が言ってたンゴね。……で、誰だお前ってことなんですが、お前姉ちゃんおるやろ?ワイ、P・活・相・手 やで!(^^)!ワイ君とおねいちゃん、P活P活ゥ!(^^)(^^)wwwwww
いくらキッズでもこの言葉の意味ぐらい知っとるやろ」
「そんな……僕がアホの一つ覚えみたいに天神天神言ってる間、姉ちゃんが……!」
僕は情けなく涙をポタポタ垂らした。先ほど手をつけずにポイーッした教材に、小さな水溜りができる。それはまるで、天神さまが泣いているかのようだった。
「そこまでですわ!」バーン!
急に金髪縦ロールの女が部屋に入ってきた。
「姉ちゃん……!」
姉ちゃんだった。
「何か勘違いしていまして?PはPでも、わたくしのPはPhoenixのPわよ!」
「え?フェニックスってFワードじゃないの……?」
「ハァ~ 全く。そんなことも分からないようでは天神チャイルド失格でしてよ?ねぇ、パチハルさん……いや、アグネスお母様」
「!?」
「我が子よ」
パチハルが自分の顔をベリベリと剥がしながら僕に話しかけてきた。この声はまさか……!
「我が名はアグネス……子供に勉強勉強って、言いたくないですよネェ!だから叫ぶだけ叫ばせて後は放任貫いたんですけどネェ!でもお前何一つ勉強してませんネ?P活の本来の意味は知ってる癖してフェニックスの綴りすら分からんってお前。その右手でpenじゃなくてp——-ばっか握ってんだろ!このソロplay坊やが!これがホントのP活です(笑)つって(笑)(笑)^^オイ笑うな!!!勘当です」
こうして僕はアグハル(アグネス雅治)に追い出され、晴れて家なき子Blu-ray Discに仲間入りしたってわけ。
あ〜あ、あの時ちゃんと天神さえやっておけば、ちゃんとフェニックスになれたのかな?
でも、もういい。
もういいんだ。
姉ちゃん、頑張れよ。
Fin
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