違和感に気づくのは、美しいを知っているから。@焼津おもちゃ美術館 | Ep.3
2024/05/10
今日は静岡県焼津市にある、「ターントクル子ども館・焼津おもちゃ美術館」に行ってきました。
ご厚意で、施設の方に案内して頂きました。
ありがとうございました🌈
「おもちゃ美術館」
おもちゃと聞いて、
所詮、子どもの遊びでしょ?
小さい子たちが行くところでしょ?
私、そんな気持ちでいたのですが、完全に度肝を抜かれました。同じように感じる大人の皆さんにこそ、ぜひ足を運んでほしいところです。きっと、ぬおおおおおお…!ってなります。
この記事を届けたい人
「こども」「遊び」「木のおもちゃ」「アート」みたいなキーワードにビビッとくる方⚡
木のおもちゃを作られている職人さんに!私のこの感動の気持ち、届いたらいいな。
「木のおおうなばら」
一つ一つ丁寧に成形された木のたまご。
ヒノキで作られているので、香りもいいのです。お客さんが少ない時間だったので、横になって天井を見上げて、じっくりと木の世界を堪能。
小さなお子さんも来られていましたが、親子で川の字になって休まっていました☺️
ここのエリアにある船は、
八丁櫓(はっちょうろ)
という焼津の伝統的な船がモチーフになっています。海の街、漁業の街である、焼津ならではの場所ですね。焼津の魅力がぎゅっと詰まってます。
* * *
「へいらっしゃーーーい!!!」
まさかのお寿司屋さん、発見しました。
大人でも心踊ります、私の好きなエリアです。
ちなみに、施設の方曰く、
「シャリの大きさをどうするか、子どもの手にちょうどいいか、手の中におさまるか。」
「シャリに乗せる具は、マジックテープにするのか、磁石にするのか、それとも被せる感じにするのか。」
などなど、試行錯誤を重ねられて、
今のカタチにたどり着いたそうです。
「こどもまんなか」に作られているけれど、私のような大学生でも、このフォルム、ぬくもり、本物感に、鳥肌がたつほど感動しました。美しい。
お寿司を握る工程がそのまま再現されています。
たまたま居合わせた2歳くらいの子が、私にお寿司を握ってくれました🌈新しい世界を知る一歩が、こういうおもちゃから始まるっているんだな〜。
おわりに
まだまだご紹介したいコーナーは沢山あるのですが、あまり語りすぎるとネタバレになって面白くないので、続きは是非、行ってみてください!
それにしても、おもちゃ美術館、私の想像を遥か高く超えていきました。
「形、大きさ、重さ、音、感触、香り、温度」
全部、熟考に熟考を重ねて作られている木のおもちゃたち。どうやったら楽しいか、ワクワクするか、面白いか、美しいか。
職人さんたちが、子どもたちの手に届いて、遊ぶ様子を思い浮かべながら、試行錯誤されたことが想像されます。職人さんたちの温かさ、優しさに触れた気がしました。心が温かいです。
「このおもちゃ作った人、天才だな」って何度も何度も思いました。
そして、おもちゃって、
「子どもたちにとっては、世界を知り、美しさを知るきっかけに。大人たちにとっては、この世界に溶け込んだ美しさに気づくきっかけになっている。」
そのように感じました。
初代館長の思い
おもちゃ美術館は、東京おもちゃ美術館が母体なのですが、その初代館長がこんな言葉を残していると、施設の方に教えて頂きました。
そして、この言葉には、
と、このような思いが託されていると。
戦争のない時代に生まれて育った私たちだからこそ、「平和」というものを知っている。戦争に、ザラッとした感情を持つことができる。でも、生まれたときから戦争がある国で、戦争とともに生きてきた子どもたちは、平和を知らない。平和な世界を想像できない、と。
なるほど。
美しいものを知っている。
だから、違和感を感じられる。
今まで私は、社会にある違和感みたいなものを感じやすくて、胸がギュッッと締めつけられる苦しさを感じることが多々あったのですが(同じような気持ちの人いるかな…)、
それは裏を返せば、
自分自身が、社会の中に潜む違和感に気づけるくらいの、とびきりの「美しさ」を沢山経験させてもらって、知っていたからなのかな。
そう思うとずいぶん楽になるよ〜
おもちゃ美術館は、焼津に限らず、他にも全国に広がりつつあります。愛媛には、四国で唯一ないのですが…(ほしいな、愛媛にも)。ぜひお近くの、おもちゃ美術館に足を運んで見てください!
その際は、
を、少しでも気に留めて楽しむと、
色んな人の思いが聞こえてきます🌱
(↓こんな記事も見つけました。)
「人間が初めて出会うアートはおもちゃである」
| Ep.3
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