企業における次期のメインブラウザ

現在のブラウザシェアは、Chromeが一位となっています。スマートフォンの世帯保有率もパソコンを上回り、スマートフォンからブラウジングすることが多くなり、Chromeが大きくシェアを伸ばしているのだと思います。

1996年頃には、NetScapeがシェアが1位になっていましたが、2001年頃にはIEがシェアが一位になりました。その後、FireFoxなどもシェアの割合を伸ばしたりはしましたが、IEのブラウザシェアは奪えませんでした。今はChromeがシェアを奪い、一位になっていますが、テクノロジーの変化(スマートフォンの普及)が大きく関わっていました。

このような状況で、企業における次のブラウザのメイン利用を何にするのか、という所が出てきます。IEはWindows10では2025年10月にサポート切れとなるため、それまでに次のメインブラウザに移行する必要がある。

この20年間の間に、企業の中で利用している多くの業務アプリはIEに対応してきました。ブラウザシェアが一位とは言え、Chromeに移るのか。確かにコンシューマー用途としてはChromeが良いのかもしれません。しかし、企業においては、「ガバナンス」、「サポート」、「下位互換」が非常に重要になってきます。Edgeでは、「Active Directory」の「グループポリシー」を利用して設定を一元管理することが可能です。多くの企業は、グループポリシーを利用しているのではないでしょうか。また、マイクロソフトの日本法人もあり、サポートも充実。最後に、Edgeでは、「IEモード」という、設定したURLだけIE11のエンジンでレンダリングする機能もある。これは、グループポリシーで設定展開も可能。利用者は意識する事なく、IEモードでアプリを利用する事ができ、設定も一括で展開する事ができる。ここが一番大きなポイントと思っている。なので、今後、企業ではEdgeを選ぶケースが多くなるのではないかと見ています。

上記から、今はコンシューマー利用として普及しているChromeが大きくシェアを伸ばしているが、今後、企業がメインブラウザを移行していくにあたり、徐々に、Edgeもシェアを伸ばしていくのではないでしょうか。

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