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筑波山山頂に至る全コースを歩いたので、振り返ってみる。

はじめに

 この度筑波山山頂へ至る全6コースを踏破しましたので、一つ一つのコースを思い出しながら記録していこうと思います。
 私は30歳で登山歴は約3年、登山の他にもランニング、マラソン等も素人レベルで趣味にしております。体力は一般の同年代の方々よりは少し自信があるかな、程度です。
 今後筑波山に登る方々の参考に少しでもなれればと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

筑波山について

 「西の富士・東の筑波」とも評される筑波山。標高は女体山で877m、男体山で871mと日本百名山の中でも最も低い山です。それでも、首都圏からのアクセスは良好だったり、ケーブルカー、ロープウェイで気軽に山頂まで行けたりと、多くの人々に親しまれる理由がある山だと思っています。個人的には御幸ヶ原でガチ登山装備の方と普段着の方とが入り混じる光景が好きだったりします。

各ルートを振り返る

 さて、ここからが本題。山頂へ行く各コースを振り返っていきます。
Mount Tsukuba トレイルマップ(https://mount-tsukuba.com/trail)を参考に、私個人のおすすめ度も添えて紹介していきます。

1 御幸ヶ原コース(おすすめ度★☆☆)

 筑波山神社をスタート地点とし、ケーブルカーの線路沿いを歩きながら山頂を目指すコース。コースとしてはかなりメジャーなものだと思いますが、景色もそんなに変わり映えがなく、あまりおすすめはしないかなあ…という印象。その中でも、ケーブルカーとのすれ違いざまに手を振り合って交流する瞬間が好きです。ディズニーランドのウエスタンリバー鉄道的な。

2 白雲橋コース (おすすめ度★★☆)

 御幸ヶ原コースのスタート地点から少し外れた場所から歩き始めるコース。途中でつつじヶ丘コースと合流し、弁慶七戻り、胎内くぐりなど個性的な岩を見ることができます。珍しい岩にはしっかりと解説の板も立てられており、休憩がてらじっくりと読んでいくのも良いかと。終盤の急傾斜、岩場には初心者の方は要注意。それでも御幸ヶ原コースよりは圧倒的に登っていて楽しいです。

3 おたつ石コース (おすすめ度★★★)

 上記2つのコースとは異なり、筑波山神社からではなくつつじヶ丘駐車場から登り始めます。つつじヶ丘駐車場に隣接するガマランド(廃墟)は必見です。コース途中で白雲橋コースと合流しますが、それまでの道のりだけでも十分おすすめできます。登り始めてしばらくは見晴らしの良い道で、少し歩いて振り向くだけで素敵な景色が拝めます。駐車場はロープウェイ駅のすぐそばなので、登りは歩き、帰りはロープウェイなどのパターンが選べるのも良いですね。

4 薬王院コース (おすすめ度★☆☆)

 階段階段アンド階段。自分がこのコースを歩いたのが真夏だったってのもありますが、とにかく階段がしんどいです。初心者がこのコースに連れて行かれたら登山そのものが嫌いになってしまいそう(個人の意見です)。逆に言えば体力、根性をつけたい方はぜひ。

5 深峰歩道 (おすすめ度★★★)

 なぜかこのコースだけ名前が「歩道」。このコースは短く、舗装されている場所も多いためとにかく歩きやすい。体力に自信がない方はまずここから歩いてみても良いのでは。難点はいわゆる「裏筑波」のコースであるため、公共交通機関でのアクセスは絶望的で、自家用車の場合でも細い道を進む必要があること。下山後に筑波山神社周辺で買い物…といったことも難しいです。あとスタート地点にトイレがありません。注意。ただシンプルに山の登り下りをするだけであれば、他の登山者も他コースと比べると圧倒的にすくなく、おすすめです。

6 キャンプ場コース (おすすめ度★★☆)

 個人的には最も思い入れがあるコース。なぜかといえば、30kmの山道を歩き通した筑波連山縦走(https://yamap.com/activities/22918588)で歩いたコースだから。こちらも「裏筑波」のコースであり、自力でアクセスする必要があります。それでも、比較的難所もなく、スイスイ歩けるコースだと思います。私が登った時は、登山口の時点でエネルギーが尽きており、それはそれは苦しい道のりでしたが…。初めての筑波山で、というよりは、何度か登ってから、少し雰囲気を変えて登ってみたいな、と考えているような方におすすめです。深峰歩道と同様に奥まった場所からスタートするので、静かな登山をしたいという方もぜひ。

(番外編1) 迎場コース

 こちらは山頂を目指すコースではなく、筑波山神社とつつじヶ丘を繋ぐこーすです。傾斜は非常に穏やかで歩きやすい。体力に不安がある方は、山頂を目指さずに筑波山神社側から往復し、その後周辺を観光。なんて過ごし方もありかも。体力に自信のある方は、御幸ヶ原コースから登り、下山はおたつ石コース。そこから迎場コースを歩いて筑波山神社へ戻る…なんて歩き方もできます。もちろんルートは逆にしてもOK。筑波山のバリエーションを広げてくれるコースです。

(番外編2) 自然研究路

 こちらも山頂を目指すコースではなく、男体山の山頂周辺をぐるっと回るコース。少し道が細い場所がありますが、名前の通り自然を満喫できるコースです。登り下りはロープウェイorケーブルカー、自然研究路のみ歩く、なんてマニアックな楽しみ方もまあ…なしではないかな…?

おわりに

 色々と書き連ねましたが、初めて登るのであればおたつ石、白雲橋、深峰歩道のいずれかをおすすめします。観光もしたい、自然に囲まれたい、静かに歩きたい…などなど、一通りの要望に合わせて、柔軟にコースを設定できる筑波山。まだ行ったことがない方はぜひ一度、既に登ったことがある方はぜひもう一度、筑波山を楽しんでいただきたいです。

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