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アメリカユースサッカー、その6 (ODPについて)

こんばんは、今回は先日10歳の長女が参加してきたODPのジュニア育成合宿について書きたいと思います。

ODPとは Olympic Development Program の略で、年齢は9歳から16歳くらいまでアメリカ全部の州で実施している将来のオリンピック代表を育てる育成プログラム。

長女は昨年もセレクション受けて参加したのですが、州外に育成合宿にいくのは10歳から(9歳時はセレクション、そして残りのシーズンはクラブと重ならない週末に練習を重ねるのみ)。

ODPの順序は、大雑把に言うと、個人としてはまずは州のセレクションで州選抜に選ばれ、各リージョン別で州対抗戦を戦う。そこで活躍すると、そのリージョンの代表に選ばれる。そして最終的にはナショナル代表として選ばれる。州代表→リージョン代表→ナショナル。

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上の図は、カンザス州の画像を拝借しました。日本で言えば、県の選抜→関東選抜→日本ユース代表といった感じでしょうか。かなり大雑把ですけど!

スケジュールとしては、毎年7月に3週連続のセレクションから始まり、8月に一次合格者が発表され、秋のユースリーグ戦が終わる11月から2次セレクションが始まる。

12月半ばにはファイナル18人のロスターが発表され、1月に各リージョンで州対抗戦が行われる。さらに6月から7月にかけてリージョン別、ナショナルチャンピオンシップが開催され、各年代でナショナルの一位を競う。

リージョナルというのは、アメリカ全土を4つのリージョンにRegion 1, 2, 3 and 4 と東から西へと4つに分割した状態 (以下参照)わたしの住んでいる州はリージョン4に属します。

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ちなみにうちの13歳のあにきは、残念ながら州代表の最終選考で漏れてしまいました。自分でなにが足りなかったのか、よく考える良い機会だと思います。

のですが、なにぶんアホなくらい能天気で単細胞で前向きさだけが取り柄の、、、あ、言いすぎた、、、自己肯定力の非常に強いポジティブ思考な子なので「来年は絶対受かるよ!」くらいにしか思ってないようです。

とまあ、おおざっぱに説明しましたが、今回うちの10歳の娘が、ODPの州外育成キャンプにいく年齢になり、7月のセレクションをなんとかパスして、秋から冬にかけてのローカルプログラムを経て、今回州外キャンプに参加してきました。

この年齢は州代表を決めての他州代表とのチャンピオンシップトーナメントはなく、最終40人ほどを選び、ジュニア育成世代にしてはなんとも立派なトイレ、WIFI、映画付きのバスに乗って州外キャンプにいきます。

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サッカー漬けの3日間。もちろん夜にはアスリート栄養学などを受講するクラスもあり、中には数年後には州代表、リージョナル代表、そしてナショナルに呼ばれるであろうプレーヤーたちもいます。

そんな環境でこのODPの機会だけでもそのレベルのプレーヤーたちと共にプレーできるだけでも良い刺激になるはずです。実際どういった練習をしてきたのか興味のあるところですが、ここは長女の自立を促すためにもバスを見送って家で帰りを待ちました。とても楽しかったそうです。

うちの娘は8歳までサッカー経験はほぼゼロ。地区センターの運動目的の未経験サッカーをたしなむ程度でした。本業(?)はジムナスティクス(体操)。昔からくるくる回るのが大好きで、5、6歳の時はバク転や鉄棒、平均台をずっとやっていました。

でも2年ほど前にサッカーに方向転換。サッカーでは経験浅なんですが、体操で鍛えた体幹で結構センスのいい動きを見せます。あとはスピード。性格は13歳のアニキよりも断然強い責任感で(笑)所属してる地元チームを引っ張っています。

話を戻せば、ODP。日本だとオリンピック育成プログラムに入るまたは挑戦するのは敷居が高いのかな?その辺はよくはわかりませんが、アメリカに関して言えば、最初のエントリーの扉はかなり広く開かれているように思われます。

実際、うちの子のようなサッカー経験2年未満の子でも、ある程度見込みがありそうであれば(といってもこの2年間かなり練習しましたが!日曜日はメキシコ人ばかりの男の子のチーム放り込みなどなど!)、州外に連れて行って州の同年代トッププレーヤーと共に合宿までいける。

かなり実のある3日間だったらしい。娘の年齢でチャンピオンシップが始まるまであと2年。来年またこうした州外育成キャンプがあります。それまでまた1年間みっちり練習して(メキシカンリーグでも戦って)レベルアップを目指しましょう。

バモス長女!

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