下ネタで「自分を守れる」と思っていたあの日
文春オンラインのあやまん監督のインタビュー、何回か読み返したけどまだ自分の中でちゃんとまとまってない、それぐらい「ウチらみたいな女」が今直面することがたくさん詰まってた。
「あの頃は良かった」って言いたくなる時がたくさんあるし
「あの時はごめん」って思うこともたくさんあるから
酒を浴びるほど飲んで下ネタで男たちを蹴散らしてきたこと、あやまん監督はそれをインタビュー中で「最大の防御」と表現している。振り返れば本当に、あの頃はそうやってずっと自分を守ってきていたな。一番危ういものを差し出すことで、一番大事なものを私たちなりに守ってきていたような。
でも歳をとってくるとだんだんそれ以外の方法でも自分を守れるようになってきたし、その「防御」が誰かを「攻撃」してるケースがあることに気付いてきて、
え?私が傷つかないようにするためにやってたことって、誰かを傷つけてたん!?
ってショックを受けることもあって。変わろうと決めたこともあったし、上手に残そうと努力していることもある、本当に今、過渡期って感じ。
「なんか変わっちゃったね」
「全然かわんないね」
も
いい加減にしてほしいぐらい言われ続けてて、いやほっといてくれよ!って感じだし、一方で「ほっておかないで!私をひとりにしないで!」と泣き叫びたくなることもある。
「ヤリマン」という人種が「他人の期待に応え続ける女」なのだとしたら、年を重ねれば重ねるほど、立場が変われば変わるほど、他人の何気ない言葉に苦しめられてがっちがちになっていくんよな。
頭パーン!となって「楽しければいいじゃん」って思う瞬間もあるんだけど、結局そうやって下した決断はいつも一番自分が嫌なことだったりもするし。
あやまんJAPANは間違いなくある時、私たち女性の心のどこかにある「欲望と輝きと怒り」を煮詰めた神だった。
だからこそ、今、この時代にどうありたいのか、インタビューを読んで心はぐるんぐるんとかき乱されている。
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