ファンタジー系セリフ集1 一人読み用
※ピカピカにも同じ台本を棚霧書生名義で投稿しています。中の人は同じなので安心してください。
短いシチュエーションボイス台本が3つ入ってます
「酒場で人探し」
お兄さん、一杯どう?
冷たいなぁ〜、見たところお兄さんも一人なんだし、お酒の一杯くらい、付き合ってくれてもよくない?
え、体質的にお酒が飲めない?
ごめん、ごめん! お兄さん、下戸なのね!
でも、ここ酒場だよ? どうしてお酒も飲めないのに一人で来たの?
ふーん、人探しかぁ……。僕、この街では結構顔が広い方だと思うんだけど、手伝ってあげようか?
そうだなぁ……前金、25レント。1日ごとに、100レント。探し人を僕が見つけてきたら成功報酬として300レント……で、どう?
高すぎだって? いやいや、妥当でしょ。人を雇うんだから、これくらいはかかるって。あ、言い忘れたけど、経費は別途で請求するからね。
ま、酒も飲めなくて愛想もないお兄さんが自分の貧相なコミュ力を駆使して人探しをするってんなら、僕は止めないよ。
ここは広い街だからな〜、お兄さんだけだったら、どれだけ時間がかかるかな~。
ハハッ、そうこなくっちゃ! 交渉成立だね!
さっそくだけど、その探し人の情報をくれるかい? ふむ、ふむふむふむ……。
お兄さん、前金はまけてあげるし、払うのは300レントだけでいいよ。
うん、お兄さんの探し人を僕は知ってる。
お兄さんがお探しなのは、ずばり……この僕だね!!
「大罪人の釈放」
この牢獄から出してやる?
ハハッ……随分と気前のいい話じゃないか。……本気で言ってるのか?
私は大罪を犯した。二度と牢の外には出られないのが当然、……それほど重い罪だ。
私にやらせたいことがある? 取引をしようって?
ふむ、御上も色々とご事情があるのだねぇ……。しかし、こんな犯罪者にまで頼らなくてはならないとは、世も末だこと。
いいよ、応じよう。私もまた外の世界が見られるのなら、多少のことは協力するさ。
それで、私はなにをすればいいのかな?
えっ……、勇者のパーティに加わって魔王を倒してこい!?
あはっ、こりゃまた致死率の高い難題をふっかけるねぇ!
ま、ここにいるよりずっと刺激的で退屈はしなさそうだ。
「美人なカガミ」
ハァハァハァハァッ! (全力疾走後の息切れ)
ここまでくれば、もう大丈夫だろう。
ハハッ、やっぱオレって天才! 今日の仕事はちょびっとだけ危なかったけど、ま、なんてことはなかったな。
さあ、お宝ちゃん、可愛い可愛いそのお顔をオレに見せるときですよ〜。
あっ? なんだよこれ……手鏡? てか、チョー汚ねぇ!
……宝じゃなかったのか? はー!? ありえねえって! 城の宝物庫の一番奥に置いてあったんだぞ!?
いや待てよ、厳重な警備がついていたのは、これに価値があるからだろ。まあ、オレには汚れきった手鏡にしか見えねえけど……。
とりあえず、布で磨いてから、問屋(とんや)のオッチャンのとこに持っていってみるか。
はぁー、頼むぜ……。こちとら明日、食べられるかも怪しいんだからよ……。
キュッキュッキュッーと……さ、これで美人さんになりましたよー……って、うわぁ!?
なんだ、急に煙がっ、ケホッコホッ……。
おわわわわわわっ!?(好みの驚きの演技で)
誰だ、テメェ!?
はっ、さっきの手鏡が変身した姿!?
嘘つけオメェ、クッソ美人じゃねえか!! あのなあ、手鏡は美人になったりは…………するの? マジ?
えっ、あっ、なに、オレがご主人さまなの?
あー、そういう感じ……。おー、おうおう……おうよ! ご主人さまくらいなってやんよ!? (やけっぱち、困惑気味で)
とりあえず、これからよろしくな、……カガミちゃん?
終わり