「例え話」って、相手の事を知らないとできないよね

コミュニケーションとるときに、複雑なもの、説明すると長くなるものを簡単に伝えようと思ったら、例え話ってすごく便利だなと思う。

で、気付いたのが例え話が、的確にできても全く響かないケースがあること。

この原因を僕なりに考えてみた。

「例え話」ってそもそもなに?

例え話をする際の思考の流れを整理すると、

具体事象 → 抽象化 → 別の具体事象化

となると思っている。

意識・無意識は別にして、一度抽象化して別のものに置き換えることになる。そもそもの例え話が的確でない場合は、”抽象化”する際もしくは、”抽象化”したものを”別の具体事象”にする際に誤っているケースが多い。

なぜわざわざ「例え話」について整理しているかというと、例え話が上手くできると、大量の情報のやりとりが素早く、高い解像度で行えると思ってるからだ。サービスの説明などで、「〇〇版のUber」とか「Netflixの××版」と言われるだけで、複雑なジネスモデルが説明できてしまう。

例え話には相手への理解が必要

的確な例えが出来ているにも関わらず、伝わらない要因は、2つだと思う。

1、伝えたい相手の背景の不理解
2、伝えたい相手との抽象度の不一致

1の背景の不理解は、例え話として置き換えた”別の具体事象”を知っている必要があるってこと。

僕はサッカーをルール程度しか知らない。そんな僕に、最近入った新人のレベル高すぎてヤバイって話を

例えるなら、

サークルのサッカーの試合に、イニエスタ来るぐらいレベル違うよ。

と言われても、なんかだかわからず、すごそうだねってぐらいで終わってしまう。

一方でビジネスは好きだし、知見があるから、

スタートアップに孫さんが入るぐらいレベル違うよ。

と例えられたら、「まじか!!一大事じゃん、それはレベル違いすぎるよ」って、スムーズにかつ、どんでもなくレベルが違うことが伝わる。


2の抽象度の不一致は、抽象化→別の具体事象化のタイミングで、具体事象の抽象度合いが受け手とそろわない場合だ。

弱小サッカーチームにプロのトッププレイヤーが来るぐらいレベル違うよ。

抽象度合いが少し高いので、イニエスタを知っている人からすると、さっきよりも伝わりづらくなっている(と僕は思っている)。逆に、僕みたいにイニエスタを知らなけれ、よっぽど分かりやすい。

じゃあ、例え話どうすればいいのって、話になると、相手を観察して興味がありそうなことで例えるか、一般的に知られている例えにするかのどちらかになる。

そして、より素早く、より高い解像度で情報が伝えられるのは、興味があることに例えられた場合だと思う。

しっかり整理してみると、意外奥深い。

#抽象化


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