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あいスやさん やりたい①

5歳の長女は、僕に「夢」の話をしてくれる。

夜見る夢と、将来の夢と。

ときにそれらは彼女の中で、境い目がない。

ある日、彼女から「アイスクリームが、飛んで、それを追いかける夢」の報告を受けた。報告を受けるというシリアスな響きがぴったりするくらい、彼女の「夢報告」は、厳密だ。

だいたい、いつもは、このあとレゴブロックによる「アイス屋さん」ごっこに発展する。ソーダアイス、レモンアイス。あと、電飾の仕掛けが埋め込まれたブロックでつくる「キラキラアイス」あたりが、売れ筋だ。

いつの間にか、彼女とパパとで「ほんとに」アイス屋さんをやる流れになっている(彼女の中で、夜見る夢と、将来の夢には、ときに境い目がない)。まず、「アイスをすくうためのでっかいスプーン」とか、「おみせやさんの着る服」とか、「アイスを入れる箱みたいなやつ(野球場とかで、売り子さんが首にかけている、あの箱のことかな)」を「ゲット」する必要がある。とのこと。

娘の「アイス屋さん」を実現すべく、そういうことに詳しそうな、友人Nに質問を投げてみた。

Nは、世田谷区にある「子ども商店街」というイベントの存在を教えてくれた。

さっそく、「子ども商店街」を主催しているNPO「プレーパークせたがや」に電話してみた。

すると、なんと、「すべてのリクエストは、子どもを通じてしか受け付けてない」とのこと。

電話じゃなくっても、子ども連れてきたらプレーパークで直接おはなし聞いてくれる。その場合の「やりたいことの説明」も、子ども発信でよろしくってことらしい。

子ども目線、徹底してる!

電話口で、思わず「いいですね」と言ってしまった。

娘に、「アイス屋さんがやれる場所があるよ。自分で、やりたいってことを説明するんだよ。説明できるように、紙に書いておいた方がいいよ」と説明した。

すると。

あいスやさん やりたい

娘はまず、「あいスやさん やりたい」と書き、ストロベリーアイスとブルーベリーアイスを、添えた。にこにこしている、2つのアイス。

そして、紙を裏返すと、今度はそこに「あいスやさん」のイメージを、描いた。

「あいスやさん」イメージ図。


プレーパークせたがやに行く日が楽しみだ。

https://playpark.jp


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